鋳物師たちへのオマージュ
2018.05.20
鋳物師(いもじ)たちへのオマージュ

川口駅西口の公園にある鋳鉄製のモニュメント。これはフランスパリで活躍する岸田亮二氏の作品である。1992年の製作なのでもう26年も経っている作品、当時モリチュウで制作に関わらせてもらったので大変思い出深い作品である。 

この作品の魅力は、鋳鉄のダイナミックさと素朴さ、そして緻密さが共に伝わってくることであろう。鉄が主成分である鋳鉄は素材そのものが力強い。また、鋳物は一度液体になるのでその流動性を生かした造形が可能であり、このモニュメントのように帽子や軍手、作業着などのリアルな表現も可能になる。

また、これは経年変化による鋳鉄の錆を生かした数少ない作品でもある。鋳鉄は一般的な鉄と違い時間が経っても腐食が進まない。その為いつまでも堅牢さを保つ。素材の特徴を熟知した作家だからこそ創作出来た作品ともいえる。

このモニュメントは、普段目に触れないところで大切な役割を果たしている「鋳物」たちと、それを作る「鋳物師」たちへのオマージュでもある。







2018.05.20 20:55 | 固定リンク | アートシーン

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