社長ブログ

2018年03月

2018.03.19

未来づくり

今日は、幹部三人と一緒に来期の計画作りを行った。

来期の計画作りには今期の数字を把握する必要があるが、これが慣れないと結構大変である。経営者でも全体を把握するには慣れが必要だが、普段実務に携わっている幹部達からすると、頭の中がウニ状態となってしまう。

そんな中ではあるが、数字とにらめっこしていると段々色々なものが見えてくる。私がこの体験を初めてしたのは、川口青年会議所の専務理事を担当した時である。予算決算をじっくりと見ていて、「この数字は何だろう」と突っ込んでいくと数字と現実のつながりが見えてきて、「なるほど」となるのである。

今年の現状を踏まえ、来期は幾らの利益を出そうか?それを幹部が自分で決める。勿論今年よりもっと給料が欲しいので売上、利益をアップしたいと考える。「その為にはどうするか」、と考えるうちに「こりゃ大変だ」、と壁にぶつかる。ここが大切。社長が孤軍奮闘するのではなく、幹部と夢の数字達成のために知恵を絞り、脳みそから汗をかく。

共に数字を作り、夢の達成に力を合わせて取り組むことが出来るのは、社長にとってとても幸せなことである。

2018.03.18

マーボ君

今日は、立川で開催されていた、わいわいガヤガヤ展に行ってきた。
この「わいガヤ展」は、銅板鍛造作家の「赤川政由」さんと、奥様で人形作家であり、絵本のイラストも手がける「さとうそのこ」さんが中心になって、毎年開催している。そこには赤川さんの弟子達や、作家仲間達の展示もあり、金属造形や彫金などを中心に全部で12〜13人の方が展示していた。全ての作品が個性的で面白かった。

その中で特に目を引いたのが、石川マーボ君の作品である。マーボ君は1979年生まれの39歳、赤川さんの弟子として銅板鍛造の技術を学んだ。その後京都で友達と工房を開き、今は東京に戻っているが、今度5月からドイツに行き更に見物を深め、作品を進化させる予定になっている。

赤川さんの弟子として働いていた頃は、ジブリに出てくる宇宙船のような作品をよく作っていた。それが、今回は、ガラッと作風が変わっていた。京都にいた時に何か大きな影響を受けたのだろうか、洗練されているのである。地面に見立てたプレートから、すっと伸びる葉の作品は、「無言の静けさ」をいやがおうでも感じさせる、ある意味パワフルな作品だ。つまり空間の空気を変える力を持っているということである。パワフルに静を伝えるとは矛盾しているようだが、「書」に通じる世界といえばなんとなく伝わるであろうか。そして、本人の素直でまっすぐな人柄が作品にそのまま表れている。見ていて清々しいのである。

作品そのものが主張するのではなく、まわりの雰囲気を変える役割を果たす。マーボ君がこの境地を見出し始めたとしたら、今後が楽しみなアーティストである。

マーボ君

2018.03.17

WIN-WIN

昨日、私たちにとって大変大切なお客様に、我が社にご訪問をいただいた。

勿論突然ではなく、事前に日程は決まっていた。そのため私は担当社員Kさんに、「とにかく感動をしてもらいなさい」と指示を出した。それを聞いた本人は、若干とまどった顔をしていたが、それは「いや」という感情より、どのようにしたらよいかという「とまどい」の表情であった。

さて結果は、
「社員の挨拶がしっかりしていて良いですね」、
「整理整頓、特に引き出しの整理整頓がしっかりしていて関心しました」、
「力量表が簡潔で良いですね」、
といったお声をいただけた。

ご来社いただけたのみではなく、お褒めのお言葉をいただけるとは、これ以上光栄なことはない。社員たちにとっても大変励みになった。そして、なによりも担当したKさんにとっては、本当に嬉しいことだったと思う。かくいう私自身も、お客様に対し生き生きとご挨拶する社員の姿を見て、大いに目を細めたのである。

ちょっと大変だけど、お客様に喜んでいただけることが、働く社員にとっての喜びでもある・・・という事実がまさに目前にあった昨日であった。「WIN-WiN」とはこのことなんだと、社員が気づいてくれたら更にうれしい。

大変お忙しい中、ご来社いただいたお客様に心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。

2018.03.15

比較対象

今日は経営者仲間の会社見学に行った。

兎に角刺激が多かった。
まず、環境整備がしっかり出来ている。これは掃除道具の整頓を見ると一目瞭然である。
その他、在庫、お客様の予約状況、過去のオーダーの履歴、受注から発送までの流れをWEB上のデータで共有している。お客様の声を拾い上げ、即ポストイットに書き、その後社員で共有、などなど、書いてしまえば簡単だが、それを実行することは大きな困難を伴う。それを、いとも簡単にやってしまっているように見えるところがすごい。

その様な会社を見ると、「それに対し同ウチの会社は」と、つらい気持ちになることがある。いわゆる「負けた」という感覚である。
ただ、階段は一段ずつしか登っていけない 。すごいところはしっかり 認め、受け入れ、参考にし、 可能なことは取り入れさせていただく。とにかく一歩ずつ進む。それしかない。

さて、自社を見てみると...
社員が一丸となって倉庫の大改善がスタートし始めている。
先日は、社員が協力しあい、絶対に無理というオーダーをしっかり期日通りに納めた。
皆頑張っているじゃないか。

比較対象は他社ではなく過去の自社である。昨日より今日が進んでいれば、それは「祝福」なのである。

2018.03.14

考え方の整頓(2)

昨日考え方の整頓について書いたが、更にもう少し考えてみた。

整頓の目的が「探しの排除」。考え方における探しの排除は「悩みの排除」となる。つまり、このような時は、この人に聞く、ということが決まっていることも整頓になる。

・体の調子が悪い時は、このお医者さんに行く、(行きつけのお医者様を決めておく)。
・何か揉め事があったら、この弁護士に相談する(顧問弁護士と契約をしておく)。
・会社経営についての相談は、この経営コンサルタントに依頼する。
・保険業務については、コンサル志向の強いなんでも話せる親友の保険担当者に聞く。
・社員の管理に関しては、このバランス感覚に富んだ社会保険労務士に聞く。
などである。

様々な分野において、信頼できるパートナーとのネットワークが重要ということになる。
特に体とお金に関しては重要だ。

このようなネットワーク作りに時間を費やすことには価値がありそうだ。

2018.03.13

考え方の整頓

モリチュウの経営計画書には「環境整備に関する方針」がある。
そこの「整頓」項目には、「探しの排除」「いつでも誰でも使える状態にする」と書かれている。

物の環境整備に関しては物の置き場を決めて、常に使ったら元に戻すということになるが、ここについては今後書いていくことにする。

さて、今日思ったのは「考え方の整頓」である。これはどういうことか。
もし、整頓の目的が「探しの排除」ということであれば、考え方の整頓は「迷わない、悩まない」ということになる。そのためにはどうするか?物に関して「置き場」を決めるように、考え方については「判断基準」を決めることである。物事の判断をするときの基準、尺度が決まっていれば迷わない。それが「考え方の整頓」ということになる。

では、その基準は何か。それは「成果が出るか出ないか」ということになる。さらに進めると「自分にとっての成果は何か」を突き詰める必要がある。それは「あなたは何者か」という哲学的課題ととなる。

自分自身が「なりたい」、あるいは「ありたい」自分に向かうために、それ以外のことは勇気をもって捨てることも必要。先日書いた、羽生結弦選手の金メダルのことにもつながる。本当に大切なことのために、やや大切なことは思い切って捨てる。そのことにひるむ必要はないし、後ろめたさも感じてはいけない。

そして、最後の判断基準は「自分の心の声に素直に耳を傾ける」という判断基準。これが私の整頓された考え方である。

2018.03.12

経営計画書

モリチュウでは、経営計画書を使って経営をしている。
経営計画書は、「5年後、および今期の数字目標」、「会社の方針(ルール)」、「年間スケジュール」の3部構成になっている。

今までは、社長が一人で作ってきたが、今後は少しずつだが、幹部にも参加をしてもらって作っていこうと考えている。これは、より経営に参画、平たく言えば関心を持ってもらいたいからだが、それ以前に、経営計画書の中身をもっとよく知ってもらう為でもある。今日はそのやり方を学ぶ研修に参加した。

はっきりしたことは、評価、検証が出来ない方針が結構あるということだ。

社長は社員が迷わず行動し、それが評価、検証できる経営計画書を作らないといけない。そうなると基本的な考えの「方針」と、具体的な行動方法の「規程」を分け、それがどのようにつながっているかのストーリーが必要。そうでないと良い経営計画書とは言えないということ・・・が分かった。

来期は間違いなく方針書を大きく変える。規程部分がなくなるので、今の約半分の量になるだろう。

2018.03.11

三越前

先日、三越前駅に行く機会があった。階段上がり改札を出ると、柱の上に金属のガラリのような装飾が目に入った。

これは多分、当初駅ができた時からあるものだと思う。真鍮製の鋳物と彫金を組み合わせて作ったのではないか。

このレトロなイメージは、エムパイアステイトビルの上部の装飾につながるアールデコ調をイメージさせる。同時に、日本建築の欄間をイメージさせる和のデザインも取り入れられている。いわゆる和洋折衷だが、そのバランス感覚が素晴らしいと感じた。

決して古めかしい印象ではない。同時に、どことなくノスタルジックな雰囲気も感じた。それは、そこに脈々と流れ続ける豊かな時間(とき)を想起させるからではないだろうか。

三越前

2018.03.10

飲み会

今日の朝礼で、グループ懇親会を行うとの報告があった。

グループ懇親会は、費用の半分から七割程度を会社で負担して、
職場のグループごとに、毎月一回懇親会を開く。
義務ではないが、会社が負担するのでほぼ毎月各グループが開催している。
そこで話されている内容はよく分からないが、くだらない話がほとんどで、
時たま仕事の話をしている程度だと思う。

これでいいのであり、これが重要。
くだらない話をして、バカ話をして、笑って、たまに真面目な話をして…。
この何気ない時間が、社内のコミュニケーションを円滑にするベースになるのである。

2018.03.09

整理

モリチュウには日めくりカレンダーというのがあり、毎日朝礼でそれについて話をしている。今日は「徹底した整理はあらゆる活動の原点である」という内容である。整理の定義は簡単に言うと捨てることなのだが、何事も要らないものがなくスッキリした状態でないとうまくいかない、と言うことである。

中でも書類を捨てるのはかなり勇気がいる。いつか見るのではないか、いつか使うのではないか、と言うことになるとどうしても思い切って捨てることができない。私の過去の経験からしてそうであった。

そういった悩みを一発で解決するすごい方法を、私の尊敬する吉川社長(株式会社プリマベーラ代表取締役)から教えてもらった。それがEvernote +スキャンスナップである。

書類をスキャンスナップで読み込みデータとして保存し、原本は廃棄。保存される時に印刷文字がデータ化されるので、あとはそれが必要な時に検索するだけである。

この習慣を身につけてから、とにかくとってもスッキリなのである。

良い習慣を強制することは正しいが、まだ我が社の文化レベルでは厳しいので社員にこの習慣を強制してはいない。
しかし、近いうちに強制する日が来るだろう。その時は、モリチュウがまた小さな成長を遂げたことになる。