日曜日はアートシーン
2018.09.02
なんとも彫刻的な門扉である。

この門扉は木工の彫刻家具などを作っている田原良作先生が原型を制作し、それを鋳物にした門扉である。材質はアルミ鋳物。フレームは鉄で構成をしているが、前面にアルミ鋳物の縦格子が来ている関係でフレームが目立ちにくくなっている。そして、常に「木の素材感」と「素朴さ」を大事にする田原先さんの基本を、アルミ鋳物という金属素材に置き換わっても感じる取ることが出来る。

リズム感を大切にするのも田原さんの特長。左右の対照なフォルムがそのリズム感を演出している。柔らかく自然な曲線で構成されるバラスター(縦格子)一つ一つは木の枝のようにも見え、あるいは人の骨のイメージにも見える。前者の視点では「本人の優しい人柄」が滲み出ていると言えるし、後者の視点で言えば「生命感が湧き出ている」とも言える。見方によっては「官能的」とも言える。

決して大きいとは言えないが、木と鋳物の両方の良さを理解している田原さんの世界が見て取れる作品だといえる。ちなみに、田原先生は「川口総合文化センターリリアのロビーのベンチ」や、「医療センター壁面レリーフ」など川口市内の建築にも作品を残している。

2018.09.02 19:36 | 固定リンク | アートシーン

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