「さとうそのこ」さん
2019.09.15
さとうそのこさん・・・。
やさしく、かわいらしい彼女の作品は「そのこ人形」と呼ばれ、かつては小学校の教科書の表紙を飾ったこともある。モリチュウが大変お世話になっている銅板鍛造作家の赤川政由さんの奥様でもあるそのこさんは、とてもソフトで、優しい方であり、癒し系の元祖ともいえるそのお人柄は、その子人形にとどまらず、絵やレリーフなど、平面作品にも、そして具象のみならず抽象作品にもいかんなく発揮されている。

そして、そのこさんのもう一つの特徴は色使いである。ほんわかした雰囲気を醸し出す色使いは、鋳物では残念なが
らなかなか発揮できないが、私自身はそのバランスの良さを理解しているつもりである。
下の絵は、そのこさんの最近の絵ハガキであるが、そこからも私の言う意味が理解していただけると思う。

作品からにじみ出てくるやさしさ。スマホ時代の今だからこそ、大事にしたい。

今日、さとうそのこさんが亡くなりました。ご冥福をお祈りいたします。









2019.09.15 20:20 | 固定リンク | アートシーン
中央区にある高欄
2019.08.25
お盆休みに先週は地元新郷工業団地の「ばんばん祭」があったため、ブログをお休みしました。

さて、今週はアートシーンです。
こちらは中央区役所の前にある橋にかかる高欄である。下は首都高速道路が走っている。
樹木の広がりにも見えるデザインであるが、そうとも言い切れない抽象的イメージである。
また、横桟部分が真円になっているのもとても面白いデザインである。
写真にある人の姿から想像できるが、高さは1.8m位はあるのではないだろうか。
そしてそれなりに総長もあるので、かなりダイナミックな印象になる。
材質はアルミ鋳物製であるが、そのダイナミックな印象があるのは、通常のアルミ鋳物パネルよりかなり厚みのある贅沢な造りとなっていることと、表面のテクスチャのなせる技である。なのでよくあるアルミ独特の弱々しい印象はない。

実は今はこのようなデザインは実現できないかもしれない。それは横桟部分が足掛かりになるため認められないのではないかと思う。しかし、このようなダイナミックなデザインは、街のアイキャッチとなる場所では必要であると思う。なにもかも行政のせいにするのではなく、自己責任という感覚も復活してほしいものである。




2019.08.25 20:39 | 固定リンク | アートシーン
京都駅の照明器具
2019.07.28
京都に行った。

その時に撮影をしたのがこの京都駅の照明器具である。
以前にも気になっていたが、今回改めて見てみるとやはりいいデザインだなぁと思ってしまう。

本体の素材はアルミ鋳物で、ステンレスの部材が組み合わされていると思われる。
表面は単純な透かしの格子模様であるが、ポイントは透かしでない部分の配置の仕方。それを適切に配置することで、なぜか花模様の様にも見えてくる。これは裏面に光があるからこそなせる技である。
そして、ステンレス部材のシルバーの光が全体に緊張感を与え、間延びしないイメージを作る出している。

デザインをする上で大切なのは、照明器具のみでデザインを考えてはいけないということ。それだけが浮き上がってしまい、全体最適にならない場合がある。今回の場合の様に、ベースの石と光源の色と、器具のデザインがすべてバランスが取れていることが大事。時には「モノ」が脇役になることも考えなくてはいけない。

いずれにしても、この照明器具は、空間全体にマッチした京都らしい和と華やかさを同時に感じさせるデザインだと感じるのである。



2019.07.28 21:14 | 固定リンク | アートシーン
美しい灯具
2019.07.14
この灯具は川口市内にある大泉工場の事務所に付いている物である。

大泉工場は、元は鋳物工場と機械加工工場を持ち、伝動機などを製作していた会社である。今では、当時から事業としておこなっていた倉庫賃貸業を始め、ポップコーンを中心としたFUN FOOD事業、ジュースを中心としたORGANIC事業、そして敷地内とバーベキュー会場として開放をしたり、定期的にマルシェを開催したりと、非常に多岐にわたりユニークな事業を行っている。

その大泉工場のオフィスは、敷地内にある洋館の中にあるが、その入り口にあるのがこの照明器具である。

大谷石(多分)と白御影石で構成された重厚感のあるエントランスにさりげなくついているが、シンプルな円筒状の灯具に横3本のラインで構成される装飾が非常に映える、シンプルかつ品のあるデザインとなっている。そして近くで見ると手作り感が感じられる鍛鉄製となっており、それが背景の石の重厚感に負けないバランスを保っている。

この灯具は、このエントランスの為にデザインされたものであることは間違いないと思う。そしてシンプルな灯具から見えてくる品格が、大泉工場をそのものを語っているように感じる。

2019.07.14 19:42 | 固定リンク | アートシーン
マーボ君
2019.07.07
この作品は、石川雅興(いしかわまさとも)さんの作品である。
通称「マーボ君」と呼ばれている。
銅板鍛造を主とした作品を制作しているが、モリチュウとゆかりの深い「赤川政由」さんの弟子でもある。

非常に素朴な人柄ではあるが、その奥には熱くたぎるエネルギーを感じさせてくれるマーボ君は、なんとも不思議な宇宙船をお煎餅にしたような造形を和紙を織り交ぜてく作ったりしているが、最近は様々な試行錯誤を通して、独自の世界を生み出している。

和のテイストを前面に出した「葉」の作品は、細くか弱い印象にも感じるが、実はその場の「空気感」を一瞬に変えてしまう強さがあある。「静謐」という「音」を感じさせてくれる作品である。そしてその作品本体のみではなく、壁に映りこむ影が作品の一部なし、より奥深さを感じさせてくれる。ある意味哲学的な作品ともいえる。

アーティストとして最も誇り高い誉め言葉は、「見ただけであたなの作品と分かる」ということらしい。赤川さんの弟子という称号が取れるステージまでほぼ来ているのではないかと感じる。「守破離」という言葉があるが、離の境地へ近づきつつあるのか・・・。

マーボ君はまだまだ若い。今後更に応援したいアーティストであると同時に、「離」に到達しつつも、師匠をいつまでも敬う気持ちは忘れないでほしいとも思う。




2019.07.07 20:36 | 固定リンク | アートシーン

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