「ハートの塔」
2018.06.10
見たことのある方も多いであろう。

品川駅東口のデッキの上から見える二本の柱。圧倒的存在感。
これは、東京芸術大学鋳金研究室のメンバーが2004年に製作をした「ハートの塔」である(本当のタイトルはハートマークが2つ付いている)。

デッキから見てもその大きさに圧倒されるが、地上から見上げ、歩行者と比較すると、そのスケールの大きさをさらに実感することができる。そして確かにモニュメント上部にはハート型が見て取れる。

ビルや電信柱など高いものは他にもあるが、その存在感を圧倒的にしているものはなんであろうか。それはきっと素材であろう。これは鋳鉄製である。近くで見ると表面にひっかき傷のようなものがあるが、これは鋳物でなくては表現できない。念のため言っておくが、これはキズではなく「デザイン」である。もしこれが磨き仕上げであれば軽々しくなってしまい、圧倒的存在は感じられないであろう。表面のデザインに加え、鋳物の錆が表情に深みを与えており、「人と人、人と街の共生」という永遠の願いを語りかけてくる(ちなみに私は鋳物の「錆びフェチ」である)。

ハートという軽いイメージのものを、重厚感のある鋳鉄で表現するギャップも面白い。いずれにしても、鋳鉄をここまで大胆に使ったモニュメントは珍しいのではないかと思う。




2018.06.10 11:49 | 固定リンク | アートシーン

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