タツノ式ガソリン供給機
2019.05.26
田町駅近くで見かけた不思議な鋳物製支柱である。

よく見ると「タツノ式ガソリン供給機」と書かれている。記録には昭和4年とあり、車が少しずつ普及し始めたころである。「赤坂区役所」にて使われていたとのことなので、そこにあったガソリンスタンドで使われたものであるようだ。

装飾よりは機能面を重視されてしかるべきものであるが、ガソリンが貴重品であったとうこともあるのだろうか、鋳物らしさをいかんなく発揮し、上部に照明を設置するなどして、機能と装飾をうまく融合させたデザインとなっている。また、写真では分かりずらいが、量を示す「リットル」の表示があったりして、細かいところにも手を加えている。

このガソリン供給機は特許品だそうだ。それを製作した「タツノ」という会社のエンブレムの中心には、日本の国旗がたなびいている様が鋳出されている。当時の日本の勢いと「タツノ」社の未来に対する意気込みを感じさせるとデザインの様にも思える。

この「タツノ」社。今では「株式会社タツノ」となり、世界三大ガソリン計量機メーカーに成長している100年企業である。



2019.05.26 21:40 | 固定リンク | アートシーン

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