社長ブログ

2018.06.18

言葉の定義

コミュニケーションを取るうえで大切なこと・・・それは言葉の定義である。

なぜならば言葉の意味が統一されていなければ、お互いに理解ができないからである。分かりやすいのは外国語でのコミュニケーションである。相手の言っている意味が分からなければ、コミュニケーションができない。当然のことである。

しかし、それが日本語でも起こりえる。なぜならば、こちらが言った言葉の意味を相手が知らなければ意思疎通は出来ない。こちらが知らない単語を使った場合はまだいい。「え、それってどういう意味?」って聞いてくれる可能性が高いからである。最も性質が悪いのは、何となく分かったつもりになっている言葉である。

モリチュウでは、整理整頓と言ったときに、社員全員がその意味の違いを理解している。「これを整理してください」と言えば、社員は必要最低限のものを残して捨てることと理解し行動する。しかし、残念ながら「報告をしなさい」と言ってもこれができない。モリチュウでは「報告とは自分と部下の手柄を上司、社長に認めさせること」となっているが、どうも手柄を立てたくない社員が多いようだ(笑)。

最近では本を読まなくなった人が多いせいか、語彙力が低下し、コミュニケーションが取りにくい。以前にも書いたが、質問に答えないというケースも結構ある(モリチュウの経営計画書の「コミュニケーションに関する方針」の基本には「質問に答える」という方針を入れた)。ITでスマートな世の中になってきたが、言葉の定義の重要性は変わらず、逆に高まっている。語彙力低下の昨今、言葉の定義をしっかり伝えた上でのコミュニケーションが求められる。今世代、意思疎通にはかなりの力技が必要のようだ。