社長ブログ

2020年01月

2020.01.27

ワークライフバランス

最近、ワークライフバランスが大事とよく言われる。
しかし、なんかピンと来ない・・・違和感を抱いていた。私生活を大事にし、そのために場合によっては仕事より優先すべきといった印象があったからだ。更に、「時短」や「働き方改革」という言葉と相まって、「仕事=悪」、「頑張って一生懸命仕事をするのはバカみたい」のようなイメージを抱いている方もいるのではないかと思う。しかし、日本は資源もない国、日本が世界の中で勝って来たのは、高い教育レベルと勤勉性であると昔から言われている。これを失ったら戦えなくなるのではないか・・・。

そこで改めてワークライフバランスを調べてみると、少しニュアンスが違っていた。

ワークライフバランスを一言でいうと、「生活と仕事の調和・調整」。
これは、「生活と仕事のどちらを重視するか」とか、「仕事ととプライベートの生活はきっちり分ける」という取捨選択するものではない。
・生活の充実によって仕事がはかどり、うまく進む
・仕事がうまく行けば、私生活も潤う
つまり、ワークライフバランスは、「生活と仕事を調和させることで得られる相乗効果・好循環のこと」ということになる。
(BOWGL by Bebefit One の資料を参照)

先日、日本経済新聞の私の履歴書の中で、鈴木茂晴氏が「ワークライフバランスという言葉をよく耳にするようになったが・・・私がやってきたことは、いわば『ワークハード、ライフハード』だと書いていた。その通りで、仕事も、私生活もハードに頑張った上でバランスがとれているのが最高なんだと感じた。「ワークハード、ライフハード」で充実した時間を過ごしたいものである。

2020.01.19

理屈主義

先日、少子化対策についての新聞記事が出ていた。

国も出産費用の負担軽減や育児休業や時短の推進などの政策など、様々な少子化対策をしているが、正直どうもピンと来ない。なぜかというと、そもそも「子供を産みたいかどうか」が重要だと思うからだ。

少子化問題の根本にあるのは、個人的に考えると最近蔓延する理屈主義(こんな言葉があるか分からないが森が勝手に付けた)が原因のような気がする。理屈主義とは「何でも理屈で考える主義」のことだが、例えば「人殺しはいけない」ということに対し「何で人を殺してはいけないのか、その合理的な理由を示して欲しい」という考え方である。しかし、他人の命を勝手に奪ってはいけないのは当たり前である。その当たり前のことをなんでもかんでも理由づけをしないと気が済まないのが理屈主義である。

少子化について言えば、「なぜ結婚し、子供を作らなくてはいけないのかと」理屈で考えることになる。しかし考えるまでもなく、子孫を残すというのは生き物として当然のことであり、大きな意味をもっていること。このことはNHKの「ダーウィンが来た」で数多くの求愛シーンが放映されていることでもわかる。勿論様々な理由で子供が欲しくても出来ない方もいるが、それは別の議論論である。

人間は動物であり、自然界の一部である。なので自然の流れを理屈で解釈することには無理がある。実は少子化対策のみならず、世間に蔓延する変な理屈主義を排除することは、デジタル社会の中でとても大事だと感じている。

會津藩校で教えていた10の掟の最後には「ならぬものはならぬものです」とある。ここに理屈主義は一片たりともないのである。

2020.01.12

自立

最近は「パワハラ」という言葉が市民権を得て、会社が社員に対し厳しい指導をしづらくなっている。勿論相手を精神的に追込む陰湿なイジメや体罰はNGである。しかしある程度の厳しい指導は時には必要であるはずだ。

今はあまり聞かないが、ライオンは子供を崖から突き放すという有名な話がある。いつまでも過保護に育てると自分で獲物を取れなくなるからだ。他の動物たちも同様な親離れの儀式があり、自然界では普通のことである。

であれば、人間もそうではないだろうか。「可愛い子には旅をさせろ」や「若い時の苦労は買ってでもしろ」など昔から言われ続けている格言がある。誰しも苦労はしたくない。しかし昔からの格言ではそれをお金を払ってでもする様にと言っている。

もし、社長が社員に苦労をさせなかったら、そして過保護に育て過ぎたら会社の為にならないし、何より本人の為にならない。自分で稼ぐことが出来ないようにしているのだから。なので、時には突き放すことが大切だ。社員が質問や相談にこない限り放っておく。「どうしましょうか」と相談にきたら、「自分はどうしたいの」と突き放す(これは崖から突き落とすのと同じこと)。ヒントは与えたとしても、社長が自ら手出しをしないことが最も社員を成長させることなのだ。時には敢えて失敗させる。社長にその度胸や胆力があるかどうか・・・ある意味、社長が意識的に無責任になることが結果的にプラスになるのである。

自立とは、自ら立つということ。つまり稼げる人になるということ。私は社員に「みなさんに嫌われたって全然構いませんから」と公言している(本当は好かれたいのですが・・・)。それは、とりもなおさず、自から考え行動する自立した社員を1人でも多く増やしたいからである。

2020.01.06

新年とは何か?

新年が明け、令和二年が始まった。
今年がどんな年になるか、どんな年にするか、ワクワクしている方も多いと思う。
しかし、よく考えてみると、新年とはいえ1日は1日で地球が回っただけで、新年の1日が25時間あるとか、日が沈まないというのであれば別だが、自然界において特に何か大きな変化があるわけでもなく、新しいことがあるわけではない・・・。

なのに、世界中で新年を祝う・・・これには理由があるのではないだろうか・・・と考えていると、
ふと合点がいった。そうか、人間には「節目」が必要だということだ。
「節目」とはいいかえればリセットをするということで、今までのことはさておき、
これから頑張ろうと「未来志向」に頭を切り替えることができる機会である。
言い換えれば、リセットする仕組みが「節目」であり1年間の大きな節目が「新年」なのであろう。
これを先人たちは自然発生的に分かっていたのであり、だから新年を祝ったのである・・・きっと。

日本には、この節目が沢山ある。いわゆる節句というのものだ。
春夏秋冬でという四季があることも関係はしているが、同時に日本という土地で生活をするのには
大変な苦労が伴い、節目節目で切り替えが必要であったのだろう。
そして節句毎にハレの機会である「祭り」を行ったりしてリセットをしていたのではないだろうか。

そう考えると、たかが新年とも言えるが、やはり「されど新年」なのである。
この大きな節目を機会にリセットをし、気持ち新たに前に歩みを進めていこうではありませんか。