社長ブログ

2020.01.19

理屈主義

先日、少子化対策についての新聞記事が出ていた。

国も出産費用の負担軽減や育児休業や時短の推進などの政策など、様々な少子化対策をしているが、正直どうもピンと来ない。なぜかというと、そもそも「子供を産みたいかどうか」が重要だと思うからだ。

少子化問題の根本にあるのは、個人的に考えると最近蔓延する理屈主義(こんな言葉があるか分からないが森が勝手に付けた)が原因のような気がする。理屈主義とは「何でも理屈で考える主義」のことだが、例えば「人殺しはいけない」ということに対し「何で人を殺してはいけないのか、その合理的な理由を示して欲しい」という考え方である。しかし、他人の命を勝手に奪ってはいけないのは当たり前である。その当たり前のことをなんでもかんでも理由づけをしないと気が済まないのが理屈主義である。

少子化について言えば、「なぜ結婚し、子供を作らなくてはいけないのかと」理屈で考えることになる。しかし考えるまでもなく、子孫を残すというのは生き物として当然のことであり、大きな意味をもっていること。このことはNHKの「ダーウィンが来た」で数多くの求愛シーンが放映されていることでもわかる。勿論様々な理由で子供が欲しくても出来ない方もいるが、それは別の議論論である。

人間は動物であり、自然界の一部である。なので自然の流れを理屈で解釈することには無理がある。実は少子化対策のみならず、世間に蔓延する変な理屈主義を排除することは、デジタル社会の中でとても大事だと感じている。

會津藩校で教えていた10の掟の最後には「ならぬものはならぬものです」とある。ここに理屈主義は一片たりともないのである。