社長ブログ

2018年03月

2018.03.30

日中品質ミーティング

日中品質ミーテイング

モリチュウは中国との貿易をずいぶん前から行っている。輸入が殆どである。

中国から輸入をする際に、いつも問題になるのが品質である。
よく聞く声が
「最初はいいんだけど、量産になるととたんに品質が落ちる」
「勝手に仕様を変えてくる」
「納品数量を守らない」などといったことである

弊社の場合はどうか・・・というと、やはり実際には同じようなことが起こっている。
しかし、他社に比べると品質レベルは大分良いのではないだろうか。その秘訣は何かというと、ひとつは、今お付き合いをしているビジネスパートナーの存在と、大連に駐在している優秀な自社スタッフのおかげである。

もう一つは日中品質ミーティングである。このミーティングは月に一回開催をしているが、前月に発生した不良の内容を一つ一つ丁寧に検証し、再発を防ぐ取り組みである。つまり、現象→原因→対策の流れで検討し、そして2か月後に同じ現象が発生していなければ「対策が効いた」と判断をする。同じ現象が続くとなると対策が間違っているか、行っていないかなので、そこをしっかり確認していく。3か月後に同じ問題が起こった場合は、「そういえば同じことがあったよね」ということになり、再度現象→原因→結果のプロセスがを踏む。かなりしつこく行っていくが、これで大分不良が減った。

時にはかなり激しい口調でやりあうこともあるが、お互いの立場を主張しあうことは中国側からすると当然のことであり、言うことで伝わり理解される。そのあたりの大陸的思考は慣れないときついが、ここが出来ないと誤解が生まれる。ここも不良削減の秘訣か・・・。

そして、最後の秘訣は社長の定期訪問である。来週から中国。言うべきことは言い、そして乾杯(カンペー)でWin-Winを目指すのである。

2018.03.29

IQ点検

今日朝一番の仕事はIQ 点検である。

IQとは、一般的には「知能指数」だが、モリチュウではinformationの”I “とquality の”Q”を取ってIQ点検と呼んでいる。つまり品質と情報の点検である。ではどのような事をやっているかというと、作業手順書を見て作業しているかとか、検査機器は公正されているかとか、パソコンのゴミ箱にゴミが溜まってないかなどと言ったことである。点検項目が決まっておりそれを担当の社員(今日は三人)が同行して行う。これは今年から始めたことだが、思った以上に効果がある。

実はきっかけは、ISOの審査で観察事項になった事を改善し継続する必要があり、それを実行するにはどうしたら良いかと考えた結果、このIQ点検にたどり着いたのである。
毎月チェックが入るので少しづつではあるが前進している。まだまだ稚拙なところかもあるが継続していくとどんどん良くなっていく手応えを感じている。

終わった後はいわゆる環境整備点検と同様、同行した社員がコメントをする。そして、社長からの全体総括と次回社長課題が出される。現場を見て出来ていない事を課題にするので社員も納得する。但し多くても二個。まさにこれがPDCA。社員と会社が成長が楽しみである。

2018.03.28

PDCA

本日も引き続き来期経営計画書の見直し。

幹部と一緒に行って来ているが、経営計画書に書かれている内容が、
・どの様に具体的に実行されているか
・どの様にチェックされているか
・チェック後どの様な動きをしているか(つまり、チェックのしっぱなしになっていないか)
を見ていかないと、絵に描いた餅となってしまう。
つまり、「PDCAをしっかり回せ」ということだが、これが結構難しい。
特に、P、つまりPLANの解釈が難しい。例えば「スピード対応を行う」という方針があったとする。そして、「そのPLANは何ですか」と聞かれると、どの様に答えていいか分からなくなる。この場合Cも難題だ。「スピード対応をチェック」する方法は…?。かと言ってスピード対応は重要なので計画書には入れたい…と悩むのである。

出来るだけ具体的な内容であれば良いのだが、経営計画書なのでどういても理念、概念的文言も出できてしまう。そこで、「スピード対応」が出来ている状態を定義し直さなくてはならない。それが出来るとPDCAを回しやすくなる。

抽象的な表現では解釈に幅が出てしまう。「つまり数字で言えば、こういうこと」と表現出来ると社員が動きやすくなるやすくなる。つまり翻訳が必要なのだ。

そんなことに気づかされ、自分の曖昧さを自覚した一日だった。

2018.03.28

経営計画書

来期に向けての経営計画書の作成をしている。

今回は、自分だけではなく幹部も一緒に作成をしている。一つ一つ方針を見直し、整合性の取れていないもの、出来ていないものは削除、出来ているものも、きちんとPDCAが回せているかなどをチェックし、修正をしていく。

そこで大事なことが分かった。その方針の中に何について書かれるべきなのかを、前もって明確にしておかないと、中身が支離滅裂になってしまうと言うことである。この当たり前のことが、できていなかった。例えば価格に関する方針は、商品に関する方針に書かれるべきか、販売に関する方針に書かれるべきか、と言ったことである。正直どちらに書かれても良いと思うが、どちらに書くと決めておくことが大事だ、と言うことである。この認識が共有されていないと話がかみ合わなくなる。

今回はその辺をしっかり修正し、より洗練したものに仕上げていくつもりだ。さらにシンプルかつ分かりやすい経営計画書になるであろう。多分…。

2018.03.26

自動化

今日は、午後からパソコンの操作を自動化するシステムの説明を聞いた。

パソコンで行っている定型業務を自動化するものだが、今後非常に重要になってくることが分かった。
つまり、日本の労働者人口が減少していくという流れの中AIをはじめとしたIT化が注目をされているが、労働人口の現象をIT化で乗り切ろうというのは、結構短絡的な考え方であることが分かった。なぜならば、IT業界においても人材不足が懸念されており、今後システム構築の質量ともに下がってくる可能性が高いからである・・・という話を今日聞いた。

今回の自動化システムは、PCの操作を自動化するものであるが、最も私が注目をしたのが、複数のソフト間を行ったり来たりして業務を行うことができる点である。例えば「エクセルを開いて、インターネットエクスプローラーを開いて、アプリを立ち上げ、エクセルのデータをコピーし、アプリにペーストする」といった内容である。エクセル内だけではマクロという機能があるが、その範疇を超えるので、結構すごいことである。
それを、特別に難しいプログラムを組むのではなく、感覚的に操作フローを作成出来るので、自社内のスタッフでも少し練習すれば対応できる可能性が高い。比較的簡単なエクセルやワード、基幹システムを連結してひとつのフローを作り、結果的に複雑な(というか長いフロー)を自動化できる。その為の専用のシステムを構築する必要もなく、自社で出来る。

システムエンジニアが不足する今後、自社内でシステム構築ができる、というメリットは計り知れない。夢は広がる。

2018.03.25

勝鬨橋

先日、東京都中央区の豊海に行く用事があった。
その際に勝鬨橋(かちどきばし)を渡った。ふと横を見ると、歩車道との間の横断防止柵に鋳物のパネルが付いていた。
勝鬨橋は、東京都中央区にある隅田川に架かる橋であるが、その名前の由来に興味が沸き調べて見た。
すると大変興味深い内容であった。少々長くなるが紹介をしておきたい。

「1905年(明治38年)1月18日、日露戦争における旅順陥落祝勝記念として有志により『勝鬨の渡し』が設置された。」
「埋め立てが完了した月島には石川島造船所の工場などが多く完成しており多数の交通需要があったことで、1929年(昭和4年)「東京港修築計画」に伴う4度目の計画で架橋が実現した」。
「建設当時は隅田川を航行する船舶が多かった。このため陸運よりも水運を優先させるべく、3,000トン級の船舶が航行することを視野に入れた可動橋として設計され、跳開により大型船舶の通航を可能とした」。
「勝鬨橋の工事は1933年に着工し、1940年6月14日に完成。1940年に「皇紀2600年」を記念して月島地区で開催予定であった日本万国博覧会へのアクセス路とする計画の一環でもあったため、格式ある形式、かつ日本の技術力を誇示できるような橋が求められた。そのため、イギリスやドイツ等から技術者を導入せず、全て日本人の手で設計施工を行った。結果的に博覧会は日中戦争の激化などもあって軍部の反対により中止されたが、勝鬨橋は無事完成し「東洋一の可動橋」と呼ばれるほどの評判を得た」(出典は.Wikipedia)。

鋳物パネルをよく見てみると、橋面が跳ね上がり、船が橋の下を航行する姿が描かれていることが分かる。また湧き上がる雲と飛ぶ鳥に、我が国日本がこれから世界に出ていくんだという力強さが伝わってくる。日本の当時の勢いを感じさせる鋳物パネルである。「勝鬨橋の格式と技術力」を誇示するために鋳物も一役買っているのではないか・・・そうだとしたら、鋳物に携わる者としては大変うれしい限りである。

勝鬨橋

2018.03.24

共同企業説明会と反省会

昨日は、関東鋳造技士会の幹事会および懇親会があり、大変ご機嫌な夜を過ごしたため、ブログをお休みしてしまいました。

さて。今日は午後からマイナビの合同企業説明会が大宮ソニックシティであり、そこに参加をした。

マイナビの合説は初めての参加であり、どのような状況なのかを不安であったが何とか無事に完了できたかなっという感じである。
私がプレゼンターを務めた関係でほとんどの時間は自分のブースに居た。その為他のブースがどのような状況か分からないが、少なくともざっと見える周囲のブースの中ではかなり多くの学生の皆さんに立ち寄っていただいたように思える。ほとんど無名のモリチュウに多くの学生が来てくれたのは、弊社社員が一生懸命を声がけをしてくれたお陰である。特に今回はそれほど多くの学生が参加していたようにも思えないので、まさに感謝感謝である。

終了後、次回に向けての振り返りを行った。参加した社員4人と私で行った。
「じゃぁ、和談ね」といってポストイットを3枚渡し、「3分間でね、ヨーイスタート」と言うと全員何も言わずに「気づき」を書き始める。そしてポストイットに書かれた内容を出し合い、仲間集めをし、それを基に反省点を詰める。いわゆるブレーンストーミングだが、これを全員が何も言わずにスッとできる。

社員の学生を集める際の動き、振り返りをする際のブレストなど、モリチュウの成長した姿を感じることができ嬉しい一日となった。

2018.03.22

新卒勉強会

4月から、新しい社員が2名入ってくる。
その社員が、より早く会社に慣れてもらい、即戦力になって活躍してほしいのは、会社としては当たり前である。

そのために、入社前に様々な取り組みをしている。
まず、モリチュウの文化の礎である環境整備の研修や、過酷なセールス研修などの外部研修がある。
その他、モリチュウでの早朝勉強会にも出席してもらっている。またアルバイトにも来てもらっている。

そんな中、本日は別の形の研修を行った。それはモリチュウの実務に関する研修である。つまり外部研修では学ぶことが出来ない内容となる。例えば、「鋳物とは何か」、「厨房部品にはどのようなものがあるか」、「バーナー燃焼のカラクリ」、「照明灯の光源のこと」、「門扉の種類」などである。まさに、モリチュウの仕事の直結する内容であり、また業界独特の言葉なども伝えている。

この取り組みは今年からスタートしたことだが、即戦力に近づく良い機会だと考えている。来年は今年の新卒が教えることになる。教えると成長する。

研修後は、一昨日の卒業のお祝いを兼ねた懇親会。二人の活躍を期待したい。

2018.03.21

休日の使い方

今日は祝日のため会社はお休みだった。

「休日は何をするんですか」と聞かれることがあるが、私の答えは「仕事」である。
電話もかかってこない、社員から色々と聞かれることもない。急な来客もない。こんな貴重な機会はない。最も効率の上がる日なのである。

「休みの日まで仕事をしていると、ストレスが溜まらないか」と聞かれるが、上記のような理由でそれは全くない。逆にやり残した仕事が片付くのでストレス解消になる。特に、まとまった時間で整理整頓をすると、そのあと探す時間が激減するのでこんな良いことは無いのである。

・メールのチェック(元々36個しかなかった、受信メールが10個にまで減った)。
・チャットワークのタスクの納期遅れが実質0になった。
・決済アプリのフロー見直し(これで、経費精算が30秒短くなる)。
・中々できなかったGooglesサイトの勉強(大分理解が進んだので、さらに効果がでる!)。
・自分のボックスの中の資料を整理整頓(Scan SnapとEvernoteが大活躍)。
などなど・・・。

これで明日から気持ちよくスタートできる。

2018.03.20

危機感

本日も引き続いて、来期の利益計画を作った。最終的にはなんとか無事完成までこぎつけた。
あとは、実行するのみ。しっかりと「実行計画」を作り、達成に向けて真剣に取り組むことが大切だ。

さて、計画作成の過程で新たな、そして大きな課題が見つかった。
今回は5社が1か所に集まって作ったが、完成したのはモリチュウが最後だった。勿論、早ければ良いという訳ではないが、意思決定のスピードの遅さ、分からなかったらどんどん教えてもらうという積極性、他社よりも早くやろうとする競争心などが足りないことが明白になった。そして何よりも真剣さの欠如が感じられた。

この辺りがモリチュウの弱さである。もっとどん欲に、もっと野心的に、そして危機感を持って臨まないと厳しいビジネスの世界では生き残っていけない。今より良くなろうしたら、今以上の努力が間違いなく必要だ。

なぜ、必死にならないのか。なぜ、ベストを尽くさないのか。

わが社の課題が露呈した2日間であった。

この課題を解決していくのが、来期の社長の最重要課題となる。