社長ブログ

2018.10.20

「ニュース」

「ニュース」をテレビで見た。ジャニーズのニュースである。

「ヘェ~意外とうまいじゃん」と思ったが、それを見ながらふと思ったことがある。「ニュース」は4人組である。そして歌を交互に歌う。一人がずっと歌うことは無い。そしてこのパターンは勿論「ニュース」だけではなく、他のアイドルグループにも言えることで、AKB48に至っては48人もいるわけである。

昔、稲尾和久という投手がいた。かつて日本シリーズで稲尾は7試合中6試合に登板し、第3戦以降は5連投。うち5試合に先発し4完投し西鉄ライオンズを優勝に導いた。この時、「神様、仏様、稲尾様」と言われたのは有名な話である。

今ではプロ野球も高校野球もここまで酷使をすることはない。アメリカ大リーグでは明確なルールは無いようだが、投球数制限的な配慮がなされているようだ。高校野球でも複数の投手が継投で優勝を目指すスタイルが当たり前になり、かつてのように一人の投手が連投し、ドラマを演出するということは少なくなった。今年話題となった金足農業高校の吉田輝生投手のような活躍をすると、マスコミが「休ませろ」と叫ぶようになった。時代の変化である。

アイドルの世界も同じで、一人の飛びぬけたアイドルではなくグループで歌うようになった。これは野球でいう継投策と一緒で、一人ののどの負担を減らすという配慮がなされているのかもしれない。

高校野球やアイドルのスタイルの変化から見えることは、一人の飛びぬけたカリスマ社長が経営する時代から、社員とともに歩む経営へと変化している、そしてそれはもう20年前からそうなってきているということである。

なるほど、社長が「オレがオレが」とやっていると、社員から「オレオレ詐欺社長」と言われてしまう時代なのであろう。