社長ブログ

2019.06.06

前夜

水は動かないと淀んでいく。
逆に、清流の水は常に動いている。
澄んだ湖面は鏡のようだが、湖底からは常に新しい水がこんこんと湧き出ている。
流れている水も、そこに美しい風景を映している湖面の水も、水ではあるが「同じ水」ではない。

10年前と今の自分の写真を比べると明らかに変化をしている。
しかし日々の中では、その変化はよくわからない。
表から見て変化をしていないように見えても、実は日々変化をしており、中はまるで変っている。
体内で起こるこの現象を「新陳代謝」という。
そしてこの変化が活発であるほど、常に澄んだ清らかな状態、つまり淀んでいないと言うことである。
「生物と無生物のあいだ」(講談社現代新書)で分子生物学者の福岡伸一氏は、このことを「動的平衡」と言っている。そしてそれが、生命の元であると言っている。

会社の中も、常に変化を起こし、変化をしなくてはいけない。
活発に動いて、ある意味組織にストレスを与え、再生をしていかなくてはならない。
そして、新しい水を注ぎ込み、新しい変化を作るきっかけが、明日の経営計画発表会である。

さて、どうなるか? 楽しみである。