社長ブログ

2020.06.28

専門家会議

専門家会議

最近「専門家」と言う言葉をよく聞きく。「専門家会議の意見を確認して決定する」、とか「専門家によると」とかである。

実はその度に何か違和感を感じていた。

確かに専門家はその道の専門家なので特定分野に対しての知識は豊富であろう。3人寄れば文殊の知恵とも言うので、会議があり、意見をが交わされるのは問題ないしむしろ必要なことである。特に医療などの専門的な分野の話は一般の人には分からないことも多く専門家の意見を聞くのは当然である。

そして、様々な課題に対し、専門家の意見を踏まえて対策や方針を発表するのは責任者の仕事である。しかし、それを発表する際に何かにつけ「専門家」あるいは「専門家会議」を強調するのを聞くと、どうも責任逃れをしている様に感じてしまう。何か問題があった際に、「私は専門家ではないので」とか、「専門家会議の意見に従っただけなので」と言い訳にしている様に感じてしまう。

やたらと専門家を連呼する風潮が、無責任社会の象徴の様に聞こえる。課題を解決していくために尽力をしていただいているはずなのに、そう聞こえてしまうことが残念に感じる今日この頃である。