社長ブログ
2018.05.05
空飛ぶタイヤ
今年の6月15日、池井戸潤作の小説「空飛ぶタイヤ」が映画上映される。この大型連休で久しぶりに読書をする時間が取れたので、この話題作を読んでみたが、面白い!。思わず引き込まれてしまった。
不幸な事故、容疑者としての懐疑的な周囲の目、濡れ衣、最大顧客からの取引停止、融資引き上げと資金繰りの悪化。大企業の内幕。社長としてどう生きるか。そして、人としてどう生きるか、
究極の判断を迫られた時、その拠り所は原理原則となる。それを言葉で言うのは簡単だが、もっともな単語を並べただけでは何かしら軽々しくなってしまう。
綺麗事かもしれないが、究極的には自分の真の心の
声に素直に従うのが良いと思っている。単なる心の声ではなく真の心の声である。ひとかけらの曇りのない澄んだ心の声。その声を素直に聞き行動すると、清々しい気持ちになる。「清々しい気持ち」、これが正解かどうかのバロメーターである
2018.05.04
事前準備
「優勝しました」。社員からの喜びの声がボイスメールを通して聞こえてきた。
先日、あるセミナーに2名の社員が出席をしていた。そこで、自分の会社の歴史を発表するという宿題が出ていた。その社員はパワーポイントで準備、事前に内容の確認、そして発表のロールプレイングを行なっていた。事前に「優勝してきます」と宣言もしていた。そしてその結果、一位を取った。
新卒社員が初めてお客様に一人で訪問した。本人は相当緊張していたらしいが、無理もない。そこで「とりあえず、この資料を渡し、この内容だけ聞いてきなさい」と伝え、事前にロールプレイングを行った。結果、見事お問合せを頂いてきた。
やはり成果を上げるには事前の準備が大切。言い古されていることではあるが、実際に起こった「現実」をみて、その大切さを改めて感じた。そして準備に時間を使えるように仕事のやり方を変えていかないといけない、とも感じた。「備えあれば憂いなし」である。
2018.05.01
「情熱」は野暮じゃない
今日は早朝勉強会だった。今日も日本電産の創業者である永守重信氏の書籍を教科書に進めた。その中で主な話は情熱の話だった。昨今情熱なんて言うとちょっと野暮ったい感じがする。しかしビジネスを行う上で大切なのは能力より情熱である。格好つけていてはビジネスでの成功はおぼつかない。
これは京セラの創業者である稲盛和夫氏が言っている成功方程式に合致する。つまり「成功=才能×熱意×考え方」である。どんなに才能があっても熱い気持ちがなくてはその能力も生かされない。そして社員の持っている潜在力を導き出すのが社長の腕である。実は最も大切なのは考え方なのであるが、これについてはまた後日にする。
今日は午後から会社説明会でもあった。新しい社員は願わくば、熱い情熱を持っている人であってほしい。そして、その情熱は人から与えられるものではなく、自分で発するものであることに、いつか気づいてほしい。いわゆる稲盛氏の言う自燃の人である。
(写真は会社説明会です)
2018.04.30
優先順位は付けない
今日は大型連休前半でお休みの日であった。
そんな中でも宅急便屋さんは来るし、郵便局は来る、「運送業者さんは大変だな」っと思う。
何でそれを知っているかというと、そういう私も仕事をしていたからである。では休みの日に何の仕事するかというと、もっぱら身の回りの整理と整頓である・・・などと偉そうに書いてはみたが、最近「趣味は?」と聞かれると「環境整備」と答えているので、正確には仕事をしているとは言えない。要するに「テニスをしています」とか「園芸をしています」とかと同類である。
さて、その整理整頓をどのように進めるかというと、まずは机の上に重なっている書類や、棚に入っていた書類、カバンの中の書類などをすべて出す。そしてそれらを棚や床などにとにかく広げて置いていく(ひどい状態の写真参照)。同じ関係の書類が別のところにあったりするので、そういう時は「仲間集め」をしておく。そして優先順位は付けずに、とにかく片っ端から整理整頓をしていく。
よく書物などで、「やることをリストアップ」して「優先順位を付けて」と書いてあるが、今までの経験上優先順位を付けてうまくいったことがない。なぜならば、全て重要に思えてしまうので順位付けの際に迷う。仮に順位をつけてもこれで「本当に良いのか」と不安になってしまう。そして考えたり迷っている間に時間が過ぎていく。最悪なのがその間にやる気が失せてしまうことである。であれば、何も考えずにとにかく片っ端からやってしまった方が結果的に早く進む。「考」より「行」である。
乱暴に聞こえるが、これは経験上自信を持って言えることである。
2018.04.29
横浜のガス灯
横浜は1859年に開港した港の一つ。その年は安政の大獄があった年で、日本国中が大混乱をしていたころであろう。その後明治維新となり、外国の文化が入ってきた。そして1972年に馬車道通りなどにガス灯が点灯した。
先日、横浜に行った際にたまたま通った「横浜都市発展記念館」にあったガス灯(写真)。これに思わず見とれてしまった。
ベース部から柔らかい溝がゆるやかな曲線を描いて上部に向かっていくエレガントな支柱。
デザイン全体にメリハリをつけるために美しい植物文様をあしらったアーム部(ちなみに、アーム部はガス灯を点灯する際にハシゴをかけるために必要だったとか・・・)。
機能とデザインのバランスが絶妙の灯具。
とにかく美しい。
そして、支柱とアームは鋳物でなくては表現できないデザインである。
機能ばかり強調される昨今、一見無駄とも思えるデザイン。しかしこれが人の心を豊かにし、幸せにする。街を美しく。この役割を担うのは「街のアクセサリーを創造する」をコンセプトにするモリチュウであると改めて感じた。