社長ブログ

2018.05.10

一度に2つのことは出来ない・・・という現実。

一度に二つのことは出来ない・・・ツイやってしまいがちな、間違った仕事のやり方。

右手で〇、左手で△を書くことはとても難しい。朝礼で何を話そうか考えながら、お客様の懸案事項を同時に考えることはできない。特殊な能力がない限り、人間の脳は二つのことを同時に考えることは出来ない。聖徳太子は一度に10人の言うことを聞くことができたと言うが、だから聖徳太子なのである。

なのに、なぜか同時に複数のことをしようとしてしまうことが多い。特に焦っているときはそうである。「急がば回れ」という言葉もあるが、それを忘れてしまう。忙しいときは一つ一つ目の前にあることを終わらせていくのが良い。

例えば、私がゴミを捨てる際には、沢山のゴミを一度に手に取ってゴミ箱に捨てるのではなく、ひとつゴミを取りそれをゴミ箱に捨てる。そしてそれを繰り返す。なぜならば、複数のゴミを持つと、手からあふれてしまい、ゴミ箱に入れる前に落としてしまうことがあるからである。

これを「シングルタスク」と言う。「マルチタスク」の方が優秀に仕事ができているように見えるが、私の経験からすると逆である。もしかしたら年齢の所為もあるかもしれないが、私は「シングルタスク」信奉者である。これは、一つ一つの仕事を確実に終わらせてから次の仕事をする、という考え方につながる。次の工程を別の方が担当する場合(ほとんどの仕事はそうである)は待ち時間が短くなるので結果的に仕事が早くなる。

「人は同時に二つのことをすることが出来ない」という現実を受け入れると仕事のやり方が変わる。