社長ブログ

2018.10.30

名前(2)

名前についての考察を続ける。

昨日は、名前とは「自分自身が誰かを伝える道具」であると書いた。もし、自分に名前が無かったら、自己紹介をどのようにするか・・・とてもやりずらいことが想像できる。

「自分自身が誰かを伝える道具である」と言うことは、「他者との違いを明確にする道具」であるともいえる。よくIDと言うが、これは'identification'の略であり 身分証明とか身分証明書の意味である。そしてこの言葉は'identify'(識別する)という意味や、’identity’(アイデンティティ)にもつながる言葉である。つまり名前は自分自身を他者と識別するためのIDとしての役割も担っている。そして、そこには、物理的に識別をするだけではなく、その名前自体が、その人自身を象徴的に表すものであったりする。「○○さんらしい行動」とか「○○君らしいふるまい」といった表現は、これにあたるのではないか。つまり、名前は他者と自分を物理的に識別するだけでなく、精神的に識別する役割も担っているといえるのだろう。