社長ブログ

2019.09.01

中国の代行

今日、中国大連から帰ってきた。

さて、ところ変われば品変わるというが、今回大連でとても面白い経験をした。昨夜食事をした時の話である。飲食店なので紙のメニューもあるが、タブレットで見ることが出来るメニューもあった。ここまでは普通なのであるが、この店では少々勝手が違った。机にQRコードが貼ってあり、それを読み取ると自分のアイフォン等のタブレットにメニューが表示されそこから注文が出来るという仕組みである。なるほど、これであればお店でタブレットを用意する必要がない。初期投資を抑えられると言う訳だ。

また、中国での飲酒運転取締りの詳しい法律は知らないが、以前よりも厳しくなっていることは確かなようだ。それに伴い運転代行もビジネスとして成り立っている。その運転代行のしくみが日本と大分違っている。まず、アメリカのタクシーのウーバー、あるいは最近では日本のJAPAN TAXIのように、運転代行もネットで予約出来るようになっている。そして、近くに何件くらいの代行が走っているかが分かる。つまり、代行車両は代行会社の駐車場からくるのではなく、「流し」なのである。

そして、これを容易にしている秘密がある。日本の場合は、軽自動車で2人の人が乗ってくる。しかし、大連では一人の人が電気自転車(ガソリン式でもなく、電動アシストでもない、電気モーターで走る自転車)で「流し」をしている。そしてこの電気自転車が小型の折り畳み式となっている。

つまり、ネットで呼ぶ→折り畳み式電気自転車で迎えに来る(一人)→その自転車をトランクか後部座席に入れる→運転をしてお客様を送る→積み込んだ電動自転車で帰る(あるいは再び流しネットでの予約を待つ)という流れである。

なるほど、これが正解と言うのはない。様々な仕組みが様々な国にある。常識程怖いものはないと感じた次第である。