社長ブログ

2018年05月

2018.05.11

伝えたい事を伝える「日めくりカレンダー」

モリチュウにはオリジナルの日めくりカレンダーがある。

日めくりカレンダーと言っても、その内容は私が様々なところで学んで来た名言を書いているものである。それを事務所やトイレに置く。男子の場合は、小便をすると目の前に来るようにしている。それでもモリチュウの優秀な社員は読まない。そこで、毎日朝礼で日めくりカレンダーを解説することにした。もう、かれこれ一年くらいになるだろうか。多分社員は同じことを10回くらいは聞いているはずである。

今日は、「眼に見えるものさえ正せない程度で、刻々と転変して止まぬ心の洞察などできようはずはない」という哲学者であり教育者である森信三氏の言葉である。

ビジネスの世界は人とのつながりで成り立っている。お客様がいたり、社員がいたり、上司、部下がいたり、協力会社の方々がいたり、全て人が介在する。そして人と人の間のやり取りをスムーズに行うためには、その人たちがどのように考え、何を感じているかを敏感に感じ取る洞察力が求められる。それを育む術が「眼に見える物を正す」行為であり、それさえできない人に成果は期待出来ないと言っているのである。要するにKY(空気読めない)では困るのである。

先日幸町小学校の校長先生のところで書いたが、場を清めると気づきのレベルが上がるという。つまり洞察力が上がるということである。正にこれが弊社が整理整頓にこだわり、それを続ける究極の理由である。

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2018.05.10

一度に2つのことは出来ない・・・という現実。

一度に二つのことは出来ない・・・ツイやってしまいがちな、間違った仕事のやり方。

右手で〇、左手で△を書くことはとても難しい。朝礼で何を話そうか考えながら、お客様の懸案事項を同時に考えることはできない。特殊な能力がない限り、人間の脳は二つのことを同時に考えることは出来ない。聖徳太子は一度に10人の言うことを聞くことができたと言うが、だから聖徳太子なのである。

なのに、なぜか同時に複数のことをしようとしてしまうことが多い。特に焦っているときはそうである。「急がば回れ」という言葉もあるが、それを忘れてしまう。忙しいときは一つ一つ目の前にあることを終わらせていくのが良い。

例えば、私がゴミを捨てる際には、沢山のゴミを一度に手に取ってゴミ箱に捨てるのではなく、ひとつゴミを取りそれをゴミ箱に捨てる。そしてそれを繰り返す。なぜならば、複数のゴミを持つと、手からあふれてしまい、ゴミ箱に入れる前に落としてしまうことがあるからである。

これを「シングルタスク」と言う。「マルチタスク」の方が優秀に仕事ができているように見えるが、私の経験からすると逆である。もしかしたら年齢の所為もあるかもしれないが、私は「シングルタスク」信奉者である。これは、一つ一つの仕事を確実に終わらせてから次の仕事をする、という考え方につながる。次の工程を別の方が担当する場合(ほとんどの仕事はそうである)は待ち時間が短くなるので結果的に仕事が早くなる。

「人は同時に二つのことをすることが出来ない」という現実を受け入れると仕事のやり方が変わる。

2018.05.09

幸町小学校の校長先生のお言葉

少し前の話になるが、3月11日、何かの理由で川口市立幸町小学校のHPを見た。幸町小学校は私の母校である。その時に校長先生の三学期に向けてのご挨拶を見た。とても素晴らしく、そして非常にわかりやすく的を得た言葉となっている。少々長くなるが、そのまま引用する。

「今日から3学期が始まります。
3学期は、この1年間をまとめる大切な時間です。また、次の学年や学校へつなげていくための時間でもあります。暦の上では春ですが、まだまだ寒い日が続きます。健康に注意して、充実した3学期にしましょう。
さて、今日は平成30年のスタートにあたり、学校生活を送る上で大切なことについて話をします。それは、『時を守り、場を清め、礼を正す』ということです。

『時を守り』とは、その言葉のとおりに時間を守るということです。5分前行動といいますが、常に予定の5分前に次の行動への心構えをしましょう。また、提出物の期限を守ることも含まれます。時間を守らないことは、信用を失うことになることを覚えておきましょう。

『場を清め』とは、掃除をすることです。掃除をすることの意味は次の5つだという話しを聞いたことがあります。
・気づく人になれる
・心を磨く
・謙虚になれる
・感謝の心をはぐくむ
・感謝の心が芽生える
一日に1つ、足元のゴミを拾いましょう。一つ拾えば、一つ分だけきれいになります。それは誰かの為になっているということです。

『礼を正す』とは、挨拶をすること、返事をすることです。挨拶をすれば人との関係は良くなります。逆に、挨拶をしなければ関係は悪くなります。朝の挨拶は人より先にしましょう。呼ばれたときは『ハイ』と相手が気持ちよくなる返事をしましょう。
『時を守り、場を清め、礼を正す』を胸において、充実した3学期になることを期待して、私の話とします」。


人生の要諦というか、原理原則が凝縮されている内容である。こんな先生に教わる児童は幸せである。同時に、これがいかに素晴らしい内容であることを、親が教えなくてはいけないのであろう。

2018.05.08

新卒採用の二次的効果

新卒採用が続いている。

今日も採用関連のイベントがあり、その中で1時間程学生からの質問を受け付けた。
学生からは鋭い質問が飛んでくる。会社の根本的なことを聞いてくる。例えば「御社の強みは何ですか?」と聞かれたとき、「いやぁ色々あって・・・」と始まりあんなこと、こんなこと・・・と話すと、「大丈夫か?」と怪しくなる。そうならない為には、「我が社の強みは〇〇です」と言い切れるくらいまで洗練されたものにする必要がある。また「御社の5年後はどのような状態になっていますか」と聞かれたときに、未来像が生き生きくっきり見えるくらいまで、映像を見ているように話が出来るか、そこが重要である。畢竟自分のあいまいな部分をしっかりまとめることが必要になる。そしてこれを突き詰めていった先にブランドが完成する。これは大きな二次的効果である。

学生からの質問は、自社と自分の足りないことを教えてくれる、そして我が社を振り返る良い機会なのである。時々しどろもどろになりながら・・・でもこの様な機会を通じて会社は強くなっていくのかもしれない。

2018.05.07

すごい、20分の1に時間短縮!

今日は、月に一回の海外への発注をする日である。

その方法は、現状の在庫を見て、一年間の商品の動きを見て、最大三ヶ月のリードタイムをイメージして発注をかける。自動発注をかける仕組みをプログラムすることもできるが今はそれをやっていない。なぜならば、実際のモノの動きを実感しておく必要があるからだ。そんな中で「あれ、なんかおかしいな?」と気づくことも結構ある。

それはさておき、以前ベテラン社員がこの作業を行うのになんと残業しながら3日間もかかっていた。それもその作業に集中し、他の作業を一切やらないでの話である。それが今日はなんと1時間半で終わった。しかも女性幹部とそのアシスタントだけでである。なぜそんなことが可能になったのか。一言で言うならばデータの「整頓」である。

整頓には少々時間をかけた。しかし一度整頓をするとその後は楽である。その後発注業務の流れを作り、私とその幹部で半年程一緒に作業、その中で業務の流れに改善を加えた。慣れてきたので2回ほどアシスタントを入れて作業をさせてみた。そして今日は2人で作業、ほとんど問題なく発注作業を完了した。

今日の業務の状況を見て、少し工夫をすればあと30分短くできる感じだ。そうなると30時間が1時間。すごい。整頓にはすごい力があることを実感した今日であった。

2018.05.06

とあるビルの壁面を見て・・・。

この写真は2016年12月19日に撮影したものである。東京都内のとあるビルである。確か日本橋近辺であったような気がする。なぜ、撮影したかというと、数パターンの縦縞模様のファサードがリズミカルに配置され、とても美しかったからである。美しいというか「かっこいい」という表現の方が適切かもしれない。

まず、ファサード文様の組み合わせパターンがとても美しい。また、縦ラインのパターンが異なるため、微妙な陰影の違いがでる。そして、陰影そのものが、リズミカルな模様となり美し。光が当たると様々な表情を見せる。それがまた面白い。構成はシンプルだが、実は複雑なパターンの組み合わせである。考え抜かれている。

縦に伸びるイメージは建物全体をスッキリ見せる。以前ボンズ工房の赤川氏が「アメリカの建物の窓はみんな縦長なんだよ、だからカッコいいんだよね」と言っていたのを思い出した。確かに、縦縞の模様の方が、横縞よりもスッとした感じがする。

この壁面はコンクリート成形なのか、アルミ鋳物製なのかは見ただけでは分からない。しかし、コンクリートの場合ここまでスッキリとした表情が出せるだろうか・・・? もし、鋳物製であれば、面白いなぁ。

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2018.05.05

空飛ぶタイヤ

今年の6月15日、池井戸潤作の小説「空飛ぶタイヤ」が映画上映される。この大型連休で久しぶりに読書をする時間が取れたので、この話題作を読んでみたが、面白い!。思わず引き込まれてしまった。
不幸な事故、容疑者としての懐疑的な周囲の目、濡れ衣、最大顧客からの取引停止、融資引き上げと資金繰りの悪化。大企業の内幕。社長としてどう生きるか。そして、人としてどう生きるか、

究極の判断を迫られた時、その拠り所は原理原則となる。それを言葉で言うのは簡単だが、もっともな単語を並べただけでは何かしら軽々しくなってしまう。

綺麗事かもしれないが、究極的には自分の真の心の

声に素直に従うのが良いと思っている。単なる心の声ではなく真の心の声である。ひとかけらの曇りのない澄んだ心の声。その声を素直に聞き行動すると、清々しい気持ちになる。「清々しい気持ち」、これが正解かどうかのバロメーターである

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2018.05.04

事前準備

「優勝しました」。社員からの喜びの声がボイスメールを通して聞こえてきた。
先日、あるセミナーに2名の社員が出席をしていた。そこで、自分の会社の歴史を発表するという宿題が出ていた。その社員はパワーポイントで準備、事前に内容の確認、そして発表のロールプレイングを行なっていた。事前に「優勝してきます」と宣言もしていた。そしてその結果、一位を取った。

新卒社員が初めてお客様に一人で訪問した。本人は相当緊張していたらしいが、無理もない。そこで「とりあえず、この資料を渡し、この内容だけ聞いてきなさい」と伝え、事前にロールプレイングを行った。結果、見事お問合せを頂いてきた。

やはり成果を上げるには事前の準備が大切。言い古されていることではあるが、実際に起こった「現実」をみて、その大切さを改めて感じた。そして準備に時間を使えるように仕事のやり方を変えていかないといけない、とも感じた。「備えあれば憂いなし」である。

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2018.05.01

「情熱」は野暮じゃない

今日は早朝勉強会だった。今日も日本電産の創業者である永守重信氏の書籍を教科書に進めた。その中で主な話は情熱の話だった。昨今情熱なんて言うとちょっと野暮ったい感じがする。しかしビジネスを行う上で大切なのは能力より情熱である。格好つけていてはビジネスでの成功はおぼつかない。

これは京セラの創業者である稲盛和夫氏が言っている成功方程式に合致する。つまり「成功=才能×熱意×考え方」である。どんなに才能があっても熱い気持ちがなくてはその能力も生かされない。そして社員の持っている潜在力を導き出すのが社長の腕である。実は最も大切なのは考え方なのであるが、これについてはまた後日にする。

今日は午後から会社説明会でもあった。新しい社員は願わくば、熱い情熱を持っている人であってほしい。そして、その情熱は人から与えられるものではなく、自分で発するものであることに、いつか気づいてほしい。いわゆる稲盛氏の言う自燃の人である。
(写真は会社説明会です)

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