社長ブログ

2018年09月

2018.09.30

豊海小学校

一昨年に施工を完了した、東京都中央区豊海小学校である。

写真をよく見てほしい。正面からみると、ほとんど縦格子の単純な門扉に見える。しかし斜めから見ると波模様が浮き出てくる。縦格子の形状を工夫することでこのようなデザインが可能となる。つまり門扉の前を歩いて通ると、一歩ずつ門扉の見え方、つまりデザインが変わってくる。

時々同じような見え方をするガードレールなどがあるが、これは二次元の世界の話。鋳物は3次元の世界であるため立体的であり、その変化する姿のダイナミズムが全くちがう。普通の絵本と、飛び出す絵本の違いに近い感覚であろうか。

鋳物と言うとデコラティブなデザインであったり、コテコテの唐草模様のデザインを想像する方も多いが、それは平面的な世界の話し。視点を変えると鋳物の面白い使い方が見えてくる。これはその事例のひとつであろう。

ちなみに、デザインの基本コンセプト設計は森雄児である。

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2018.09.29

昨日の夢

昨日変な夢を見た。

なんと、パンツ一丁で電車に乗っているのである。そして(多分)西川口駅から乗り、我が家最寄りの川口駅で降りるはずが、こともあろうに川口駅で降り損ね、赤羽に向かってしまった。丁度車両と車両の間に近いところに立っていて、しかもよく見ると、白いブリーフである。「参ったなぁ、こんな格好でどうやって家に帰ろうか・・・?」と絶望感にひたりながら途方に暮れていたところで目が覚めた。

なんでこんな夢を見たのだろう・・・それは今朝、かけていた布団が脇の方に追いやられていて寒かったからである。寝るときは少し暑く感じるときもあるが、秋になると明け方にめっきり冷え込む・・・。それで半裸の夢を見てしまったわけである。起きたときは何とも言えない安堵を感じると同時に、疲れた朝であった・・・。

私は何かあると、そこから何を学ぶべきかと自問自答する習慣があるが、明け方寒くなる季節になったと言う認識のもと、毛布をかけて睡眠に臨むべきだと悟った。しかし、家内は逆で「それでは、寝るとき暑くて余計に布団を蹴飛ばしてしまうから、毛布は掛けない方が良い」と言う。

家では家内に頭が上がらないので「そうですか」・・・ということで今日も毛布ナシで寝ることになった。「やってみてから考えよう」と常に社員に行っている手前、もう一度今日も毛布ナシで寝るしかない。明日の朝も半裸の夢を見たら対策を「考え」ることにしよう。

めっきり冷え込んできた昨今、皆さんも半裸の夢をみないよう気を付けていただきたいと思う。

2018.09.28

スカイライナーと指紋認証

昨日は大連からの帰りの話を書いたが、実は行くときに感じたことが2つある。

ひとつはスカイライナーである。スカイライナーに乗ると車両の前方にモニターがある。どこ行きなどの表示が日本語だけでなく、確か中国語や韓国語でも表示される。そのような案内は良いのであるが、時々先頭車両についているカメラの映像が流れる。それ自体は非常に興味深くまるで小さい時に運転席に乗った時の気分を味わえる。しかし、昨今の多発する人身事故を考えると、いかがなものかと感じてしまう。やはり偶然とは言え、そのような場面を多くの人が目にしてしまうような事態は避けるべきではないかと思う。正直気の弱い私はヒヤヒヤしながら電車に乗っていた。

二つ目は、指紋認証。最近は大分メジャーになってきたが、出国の際に指紋認証で快適に出国手続きができる。以前は長蛇の列に並ぶことがあったが一度指紋を登録をしてしまうと「チリーン」と言った感じの音がなれば通り抜けることが出来る。約30秒程度である。今後は多くの人がこれを利用すると、スムーズに出国手続きが済む。言ってみれば、高速道路での現金払いとETCの違いといった感じである。

そういえば中国入国の際も、指紋の画像を取られた。そうしないと入国出来ないのでしょうがないが、このようにして個人情報がどんどん集められていくんだなぁと感じつつ、是非犯罪やテロの防止に役立ててほしいと感じた。

世の中はどんどん進んでいく。

2018.09.27

大連の空港にて

昨日、大連から帰ってきた。使うのは大連周水子空港である。

通常の空港と同様、航空機会社別カウンターがあり、出国手続、手荷物検査を経て出発ゲートのあるフロアに入る。通常はそこで1時間程度時間があるので、軽食を食べながら出発を待つのが私の通例である。

以前は、そのフロアにコーヒー店が1つしかなかったが今回は、4店舗程出来ていた。まさに競争激化となったわけである。さて、その中でどこのお店にお客さんが入るのか・・・それは立地であったり、価格であったり、味であったり様々な要因が関係する。また、以前からある店の方が、すでに場所を認知されているので、お客さんが入りやすいという要因も考えられる。

「ラメン佐渡一!」「いらっしゃいませ、ラメン佐渡一あるよ!」と超早口で叫んでいるやや太めの中年のおば様がいた。通りに対して垂直に立っている。まさに行く手を妨げるくらいの勢いである。そして少々おなかの空いていた私は思わずおば様の勢いに圧され店に入ってしまった。よく聞くと「ラーメン、サンドイッチ、あるよ」と言っていた。空港のコーヒーショップでは、コーヒーだけでなく、ラーメンも売っている。そこで私は「辛ラーメン」(韓国でよくある辛いインスタントラーメン)を頼んだところ、ある席を指し「ここ座て!」と言われ(半ば命令である)、コーラを机に置かれた。周りを見回すと、堰は満席である。おば様パワーが功を奏していることは明らかであった。

なるほど、色々意見はあるだろうだ、売上はこのようにして上げていくのだと学んだ瞬間であった。

2018.09.22

IQ点検

本日は月1回のIQ点検日である。IQとは、InfomationとQuality Controllの略であり、モリチュウの造語である。

どんなことを点検するかというと、その人の頭の良さではなく、簡単に言えばISOに関連することと、パソコン周りに対するチェックである。具体的に言うと、ISOに関して言えば「フォークリフトの月次点検が行わているか」とか「力量表が更新されているか」などである。またパソコン回りに関しては、「受信メールが100以内となっているか」とか「ゴミ箱にメールが残っていないか」などである。中には「デスクトップにアイコンが20個以内である」といった項目もある。社員は定期的にパソコン画面をチェックされるため、基本的にアイコンにまみれているということはなく、一番ひどいのは社長のパソコンである・・・。

今日は「力量表が更新されているかという項目」を聞いたところ、「更新されています」とある社員が胸を張って答えたので、「そうか」と思い「少しずつ会社が成長している」と一瞬思った・・・がなにか「臭いニオイ」がしたのでよーく見てみると、なんと日付は変わっているが、内容は全く同じ。要するに更新されてないのである。それをいかにもやったかのように見せる社員はとても頼もしいが、そこに感心をしている場合ではない。

敵も去るものながら、今回は「こちらも誤魔化しを見抜く」という強い姿勢をしっかりと出せたので一矢を報いたことになるのだが、こういった真剣勝負が和やかに笑いながら進む不思議な時間がIQ点検の特長でもある。

2018.09.21

ずいずいずっころばし(2)

昨日、長期出張から帰ってきました。ブログ再開します。とは言っても、また来週から出張で中国なのですが・・・。

さて、「ずいずいずっころばし」の唄で前回は終わっていました。その意味するところを探ろうと思っていたところ、丁寧にも朋友の萩原君(ハギハラですので要注意)が丁寧にも意味をフェイスブック上で答えてくれた。折角書こうと思っていたネタを先に取られてしまい残念ではあるが、このことから出し惜しみはいけないというとを学んだ。

いずれにしても、正論としてはやはりお茶壺道中に関係する歌であり、当時のお役人さんたちを嘲笑した歌であったようである。しかしそれにしても分からない言葉である。「ずいずい」とは「どんどん」と言う意味との説もあるが(Wikipedia)現在の言葉からは全く想像できない。

「本当は怖い日本の動揺」というネットの記事もあったが、「マザーグース」や「グリム童話」など子供向けの歌や物語は実は教訓が盛り込まれていて、さらにそれは怖い内容ということが多いらしい。恐怖心を植え付けながら子供たちに悪い考えや行動を律するという教育的な要素を、歌や物語に盛り込んだのであろうことは想像できる。

さて俗説の「茶壷」については、ここで書くことは控えておくが、これまた朋友の谷君はそちらのことしかイメージ出来なかったらしい。そういう彼にはしっかりと童謡から教訓を学んでほしいが、バイクで世界各国を走りまくっている彼に恐怖心を植え付けるのは難しく、残念ながら時すでに遅しかもしれない。

もし、俗説と思われる「茶壷」が実は本当の意味であるとしたら、それを楽しげに子供に歌わせるのは悪戯にも度が過ぎる気がするが、これをユーモアと捉えるべきかは個人に任せるしかない。

2018.09.13

ずいずいずっころばし(1)

先日、大阪からの新幹線の中で突然なぜか頭の中で「ずいずいずっころばし」の歌が流れた。
そして、意味を考えてみたが全くの想像がつかない、と言うよりは余りにも歌詞に脈略がない。
さて、以下が歌詞である。
********************************
ずいずいずっころばし
ごまみそずい
茶壺に追われて
どっぴんしゃん

抜けたら、どんどこしょ

俵のねずみが
米食ってちゅう、
ちゅうちゅうちゅう

おっとさんがよんでも、
おっかさんがよんでも、
行きっこなしよ

井戸のまわりで、
お茶碗欠いたのだぁれ
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ずっころばし? 
「ごまみそ」に何で「ずい」がつくのか?
「茶壷」に追っかけられるって、何で「茶壷」が追っかけるのか?そんなことあるのか?
実際「茶壷」が追っかけてきたら「ゲゲゲの鬼太郎」の世界でしょ。
「どんどこしょ」って何?「どうしましょう」ってことか?
「ごまみそ」と「茶壷」と「米」の関係は?
なんで突然井戸が出てきたのか・・・?
まったく謎である。東野圭吾か「今でしょ」の林先生に、このなぞ解きをお願いしたい。
(続く)

2018.09.11

面白い人

今日は久々に面白いモノを見せてもらった。
別の意味では懐かしいモノでもある。

それは、とある地域のミーティングでの出来事。
私はどちらかと言うとオブザーバー的立場。

やたらと文句ばかり言う人がいる。
自分の知識をひけらかす。
そして、案を持ってきた人に対し、そんなことも考えていないのかと嘲笑的な発言をする。
集まっている場で一人たばこ吸う。甚だしい時代錯誤。他の人は面倒な人なので文句を言えない。

言いたいことだけ言って、あとは責任者に任せるという無責任発言。
自分が仲間に入れてもらえない事に対する恨みなのか・・・
でもそれを作り出しているのが自分自身であることに気が付いていない。

ただ、無為な時間が過ぎていく。
こんなに時間がたってんだから、もういいんじゃないの?・・・と発言をした本人が一番無駄な話をしている。

むかし、ウチの会社にもそういう人がいた。今はいない。

ブレスト、和談・・・議論の方法はいくらでもあるのに、あまりにも勿体ない時間。

そして、今自分のいる環境が、いかに素晴らしくそして前向きであることに気づかされた。

2018.09.10

万有引力との闘い

地球上であれば、必ず万有引力が働いている。

これは、本当に特殊な環境を除けばどこにいても働く力である。そして、私たちはそのお陰でよく物を落とす。この落とすは「ものを無くす」という意味での「落とす」ではなく文字通り、高いところから低いところに物を落とすという意味である

今日はふとした瞬間に、ペンが机から転がり落ちた。肘にあたった紙が机から滑り落ちた。手に取ろうと思った鍵が取り損ねて床に落ちた。かけ損ねたタオルが落ちた・・・など毎日何回かは物を落としているはずである。

同じように、工場で作業をしているとよく物を落とす。工具を落とす、ビスを落とすなど日常茶飯事。書類や伝票を落とすこともある。しかし最初に言った通り、万有引力が働いている限り必ず物は落ちる。そしてそれは避けられない事である。しかし落とすと拾わなくてはならず、そこに多くにエネルギーを使う。要するに面倒くさい。精神的にも悪影響を及ぼす。つまり、万有引力に対し「っざけんなよ!」なんて言ったりして機嫌が悪くなっている。

何を言いたいかと言うと、作業改善や生産性は万有引力を意識すること、つまり物を落とさない工夫をすることで劇的に向上するという仮説が成り立つのではないか・・・ということである。必ず物が落ちるということであれば、落ちない工夫をいかにするか。作業スペースを広く確保するとか、例えばホウキなどの細長いものは倒れないようフックをつけるとか・・・。

絶対的に働く力なので、気を抜くと、頻度高く物が落ちたり倒れたりする。ここに注目して改善をすれば、頻度が高い分だけ、生産性が高まるということになる。普段意識していないことだから、逆に意識してみる価値があるのではないか。

2018.09.09

アルミ鋳物の表現

日曜日はアートシーン

これはある場所のレリーフを製作した際に、現物見本として製作をしたものである。先日の「お魚さん」でもアルミ鋳物が使われているが、やはり、素材の特徴(そして、製造方法の特徴)をよく知らないと適切なアートを生み出すことは出来ない。

この写真には、アルミ鋳物独特の表現がすべて盛り込まれている。ベースの板にはテクスチャーを入れ、そこに少しふき取りを行うことで、凹凸感を際立たしている。「葉の形」は、凸部分に磨きをかけ全体から更に浮き出し強調されている。葉脈も少しだけ凸にし磨きをかけることでしっかりと存在感を強調、葉全体の立体感を更に強調している。いわゆるこの「いぶし」の表現により、何とも「秋らしい」イメージが感じられるのではないだろうか。

アルミ鋳物に限らず、素材と仕上げ方法をより理解をした上で、様々な建築やランドスケープを演出してほしいと思う。その為にはしっかりとその特徴を伝える努力を惜しまないようにしないといけない。是非鋳物という素晴らしい造形技術に対し、多くの方に興味を持っていただきたい。

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