社長ブログ

2018.12.15

手を動かす

これから鋳物で作るものがある。

すでに図面が出来ており、それを見ると何となく分かるが、なんか変である。細かいところで矛盾がある。簡単に言うとエッシャーの絵を見ている感じである。このように、時々絵としては描けているが、立体となると?になることがある。それを無くすために3D‐CADがあったりするが、実は3D‐CADは、事前に形がイメージできていなと逆に時間がかかる。

で、そういう時はどうするか。答えは「とにかく手を動かす」である。ということで今日はスタイロフォームを買ってきて図面を見ながらラフな形状を作った。そうすると、なるほど矛盾点や問題点が見えてくる。そして作り方が見えてくる。ここで割れば作りやすいとかも見えてくる(少々専門的だが、鋳物はどこで「割る」かが重要である)。
そして、これを参考にすれば図面も書きやすいし、3Dデータも作りやすい。このように、いきなり3Dに行くのではなく、まずは切った貼ったで手を動かして形を作ってみる方が、実は早道であることもある(もちろん形状によるが)。

「考」より「行」はつねに意識していることだが、今日はそれが如実に表れた1日であった。正直最初は面倒臭かったし、普段やり慣れていないことなので少々疲れたが、達成感を伴う気持ちよい疲れであることは間違いない。兎に角動くことが重要なのである。