社長ブログ

2019.05.02

まさかの・・・3

まさかの「無銭飲食」をしてしまった私は、お店の人と一緒に支払うために、お店に戻っていった。その姿はほぼ連行状態であったかと想像される。

不足分を計算してもらうと、何と113元の請求。金券分の88元と合わせると201元、日本円にすると、約3,300円。「高!」と思うが、ここでもめても立場上分が悪い。「何でコーヒーと、缶ビール2本と、ほぼインスタントの辛ラーメンでそんなにするの?」と思いながら、「きっとつまみセットについてきたキムチでボラれたんだ」と自分を納得させ支払いを済ませた。

無罪放免となり、すっきりとした気持ちでウォーキングを再開、相変わらずキャリーバッグをガラガラ引きながら空港内7往復を済ませ、めでたく目標の7000歩を達成した。その間、件(くだん)の店の前を何回も通ったが、無罪放免なので清らかな気持ちで闊歩した。他の免税店の店員さんも最初は声をかけてきたが、何回も前を通るので最後の方は声をかけてこなくなった。間違いなく変な人だなぁと思っていただろうが、そんなことは気にしない。「まず初めに健体ありき」である。

いよいよ、出発時間が近づいてきた。胸ポケットに入れていたボーディングパスを取り出しモギリの女性職員に渡そうと思ったら、ほんのり湿っていて気持ち悪い。ウォーキングをした時に汗ばんでしまい、それが移ってしまったのだ。申し訳ない気持ちでありながら、飛行機に乗らないわけにはいかないので、しんなりとしたパスをそのまま何食わぬ顔で渡し、ぎってもらった。さぞ気持ち悪かったであろう。

成田に着いたら、今回の大幅な遅れのお詫びということで、乗客全員になんと一万円を支給してくれた。「うーんさすがANA、素晴らしい誕生日プレゼントだ」と単純に嬉しくなってしまった。

最終的に、今年はこんなにもお得な誕生日であった。でも今でも分からないのは・・・あのとき「この金券の上限は88元です」となんで言ってくれなかったんだろう・・・。そしてこの経験から学ぶこと、それは「無銭飲食」は決してしてはいけないということである。