社長ブログ
2018.03.29
IQ点検
今日朝一番の仕事はIQ 点検である。
IQとは、一般的には「知能指数」だが、モリチュウではinformationの”I “とquality の”Q”を取ってIQ点検と呼んでいる。つまり品質と情報の点検である。ではどのような事をやっているかというと、作業手順書を見て作業しているかとか、検査機器は公正されているかとか、パソコンのゴミ箱にゴミが溜まってないかなどと言ったことである。点検項目が決まっておりそれを担当の社員(今日は三人)が同行して行う。これは今年から始めたことだが、思った以上に効果がある。
実はきっかけは、ISOの審査で観察事項になった事を改善し継続する必要があり、それを実行するにはどうしたら良いかと考えた結果、このIQ点検にたどり着いたのである。
毎月チェックが入るので少しづつではあるが前進している。まだまだ稚拙なところかもあるが継続していくとどんどん良くなっていく手応えを感じている。
終わった後はいわゆる環境整備点検と同様、同行した社員がコメントをする。そして、社長からの全体総括と次回社長課題が出される。現場を見て出来ていない事を課題にするので社員も納得する。但し多くても二個。まさにこれがPDCA。社員と会社が成長が楽しみである。
2018.03.28
PDCA
本日も引き続き来期経営計画書の見直し。
幹部と一緒に行って来ているが、経営計画書に書かれている内容が、
・どの様に具体的に実行されているか
・どの様にチェックされているか
・チェック後どの様な動きをしているか(つまり、チェックのしっぱなしになっていないか)
を見ていかないと、絵に描いた餅となってしまう。
つまり、「PDCAをしっかり回せ」ということだが、これが結構難しい。
特に、P、つまりPLANの解釈が難しい。例えば「スピード対応を行う」という方針があったとする。そして、「そのPLANは何ですか」と聞かれると、どの様に答えていいか分からなくなる。この場合Cも難題だ。「スピード対応をチェック」する方法は…?。かと言ってスピード対応は重要なので計画書には入れたい…と悩むのである。
出来るだけ具体的な内容であれば良いのだが、経営計画書なのでどういても理念、概念的文言も出できてしまう。そこで、「スピード対応」が出来ている状態を定義し直さなくてはならない。それが出来るとPDCAを回しやすくなる。
抽象的な表現では解釈に幅が出てしまう。「つまり数字で言えば、こういうこと」と表現出来ると社員が動きやすくなるやすくなる。つまり翻訳が必要なのだ。
そんなことに気づかされ、自分の曖昧さを自覚した一日だった。
2018.03.28
経営計画書
来期に向けての経営計画書の作成をしている。
今回は、自分だけではなく幹部も一緒に作成をしている。一つ一つ方針を見直し、整合性の取れていないもの、出来ていないものは削除、出来ているものも、きちんとPDCAが回せているかなどをチェックし、修正をしていく。
そこで大事なことが分かった。その方針の中に何について書かれるべきなのかを、前もって明確にしておかないと、中身が支離滅裂になってしまうと言うことである。この当たり前のことが、できていなかった。例えば価格に関する方針は、商品に関する方針に書かれるべきか、販売に関する方針に書かれるべきか、と言ったことである。正直どちらに書かれても良いと思うが、どちらに書くと決めておくことが大事だ、と言うことである。この認識が共有されていないと話がかみ合わなくなる。
今回はその辺をしっかり修正し、より洗練したものに仕上げていくつもりだ。さらにシンプルかつ分かりやすい経営計画書になるであろう。多分…。
2018.03.26
自動化
今日は、午後からパソコンの操作を自動化するシステムの説明を聞いた。
パソコンで行っている定型業務を自動化するものだが、今後非常に重要になってくることが分かった。
つまり、日本の労働者人口が減少していくという流れの中AIをはじめとしたIT化が注目をされているが、労働人口の現象をIT化で乗り切ろうというのは、結構短絡的な考え方であることが分かった。なぜならば、IT業界においても人材不足が懸念されており、今後システム構築の質量ともに下がってくる可能性が高いからである・・・という話を今日聞いた。
今回の自動化システムは、PCの操作を自動化するものであるが、最も私が注目をしたのが、複数のソフト間を行ったり来たりして業務を行うことができる点である。例えば「エクセルを開いて、インターネットエクスプローラーを開いて、アプリを立ち上げ、エクセルのデータをコピーし、アプリにペーストする」といった内容である。エクセル内だけではマクロという機能があるが、その範疇を超えるので、結構すごいことである。
それを、特別に難しいプログラムを組むのではなく、感覚的に操作フローを作成出来るので、自社内のスタッフでも少し練習すれば対応できる可能性が高い。比較的簡単なエクセルやワード、基幹システムを連結してひとつのフローを作り、結果的に複雑な(というか長いフロー)を自動化できる。その為の専用のシステムを構築する必要もなく、自社で出来る。
システムエンジニアが不足する今後、自社内でシステム構築ができる、というメリットは計り知れない。夢は広がる。
2018.03.25
勝鬨橋
先日、東京都中央区の豊海に行く用事があった。
その際に勝鬨橋(かちどきばし)を渡った。ふと横を見ると、歩車道との間の横断防止柵に鋳物のパネルが付いていた。
勝鬨橋は、東京都中央区にある隅田川に架かる橋であるが、その名前の由来に興味が沸き調べて見た。
すると大変興味深い内容であった。少々長くなるが紹介をしておきたい。
「1905年(明治38年)1月18日、日露戦争における旅順陥落祝勝記念として有志により『勝鬨の渡し』が設置された。」
「埋め立てが完了した月島には石川島造船所の工場などが多く完成しており多数の交通需要があったことで、1929年(昭和4年)「東京港修築計画」に伴う4度目の計画で架橋が実現した」。
「建設当時は隅田川を航行する船舶が多かった。このため陸運よりも水運を優先させるべく、3,000トン級の船舶が航行することを視野に入れた可動橋として設計され、跳開により大型船舶の通航を可能とした」。
「勝鬨橋の工事は1933年に着工し、1940年6月14日に完成。1940年に「皇紀2600年」を記念して月島地区で開催予定であった日本万国博覧会へのアクセス路とする計画の一環でもあったため、格式ある形式、かつ日本の技術力を誇示できるような橋が求められた。そのため、イギリスやドイツ等から技術者を導入せず、全て日本人の手で設計施工を行った。結果的に博覧会は日中戦争の激化などもあって軍部の反対により中止されたが、勝鬨橋は無事完成し「東洋一の可動橋」と呼ばれるほどの評判を得た」(出典は.Wikipedia)。
鋳物パネルをよく見てみると、橋面が跳ね上がり、船が橋の下を航行する姿が描かれていることが分かる。また湧き上がる雲と飛ぶ鳥に、我が国日本がこれから世界に出ていくんだという力強さが伝わってくる。日本の当時の勢いを感じさせる鋳物パネルである。「勝鬨橋の格式と技術力」を誇示するために鋳物も一役買っているのではないか・・・そうだとしたら、鋳物に携わる者としては大変うれしい限りである。