社長ブログ
2018.04.09
大連出張
先週大連に出張した。
メインの仕事は協力会社への訪問。
コミュニケーションを良くして円滑なお取引を継続することが目的だ。
つまり、本音で話せる関係づくりが大切である。
その為に、打合せの後一緒に昼食を食べるのが恒例となっている。
今回は、新鮮な海産物と野菜が美味しい地域への訪問。厨房前で素材を選び注文、その5分後には最初の料理が出てきた。さすが中華料理、早い。
前後して出てきたのが、半透明のおちょぼ口のプラスチックの容器に入ってきた透明の液体。
これも恒例の白酒(バイチュウ)である。白酒は、コーリャンが原料の蒸留酒。なんとも言えない香りが口の中に広がるが、同時に度数が非常に高い。正直美味しいとは言えないが、とりあえず乾杯(カンペー)となる。
しばらくして遅れてもう一人参加。すると、「今飲んでいるお酒を戻せ」とニコニコ笑いながら言う。素直に戻すと、うしろから出てきたのが小さいポリバケツのような容器に入った別の液体。なんとこちらも白酒。「知り合いの人にもらってきた。こっちの方が美味しいから」という。密造酒か?と思いながら飲む。舌と喉がビリビリ痺れる。「65度くらいかな」と言っていたが、何しろポリバケツ入りだから分からない。
昼の飲酒は閉口だが、こちらの習慣。「協力会社の歓迎の意味もあり、コミュニケーションを良くするためにも大切なことである」と考え、結果的に楽しんでいるのである。
ちなみに後から分かったことだが、密造酒ではなく、変な混ぜ物のない安心できる白酒とのことで、ここでも歓迎の意を察することができた。大変嬉しいことである。
2018.04.08
さとうそのこさん
「さとうそのこ」さんは、私が尊敬する銅板鍛造作家である赤川政由さんの奥様である。
その赤川さんのことは今後たっぷり書く機会があると思うが、今日は「さとうそのこ」さんである。
さとうさんも作家の一人で、特に人形作家と言われている。かつては「その子人形」で知る人ぞ知る人気作家であり、小学校の音楽の教科書の表紙を飾ったことがある。が、その才能は人形作家を超えていると、私は感じている。最近は平面での表現も増えており、絵本の挿絵を書いたりもしている。
表現はその人の中から出てくるものなので、作風そのものであるが、とにかく優しく柔らかい。「ほのぼの」という表現が最も相応しく、まさに春の作家なのだ、と感じる。
多くの作品に中で、私が特に好きなのは立川の保育園にある壁面レリーフである。モザイクで子供たちを表現しているが、その輪郭を赤川氏の銅細工で制作している。それにより全体が締まり、そのこさんの色彩が引き立つ。
残念ながら立川の幼稚園はモリチュウのプロデュースではないが、この組み合わせは是非モリチュウの手で再現したいと思っている。
2018.04.02
新入社員
今日は、入社式だ。
我が社にも新しい社員が二人入社をしてくれた。
採用が厳しい時代に、大変嬉しいことである。
これで新卒の定期採用を始めて8年めになる。
弊社の入社式は比較的簡素であるが、毎年欠かさないのが創業者へのお墓参りである。
創業者である森徳三郎のお墓は川口市の錫丈寺にある。
経営の原理原則を教えていただいている株式会社武蔵野の専務である矢島様が常におっしゃている「ご縁の自覚」を常に意識してほしいという思いで行っている。
創業者が会社を興し、それを引き継いできた現会長、多くのお客様と協力会社、そして献身的に働く社員たちに支えられ77年の歳月が経った。さらに新たな歴史を紡いでいくために縁あって新しい社員が入る。数多くある会社の中で弊社を選んでくれた二人にこころから「ありがとう」である。新入社員の二人に大いに期待したい。
2018.04.01
新市立高校
川口市新市立高校が竣工した。
お蔭さまで、校内のサインを製作させていただいた。
通常、教室のサインはステンレスやアクリルの板に黒い文字が書かれているようなものが多い。最近では木目調などやわらかい雰囲気の物も多くなってきたが、今回は川口ということもありアルミ鋳物での製作となった。
設計事務所の先生は、サインをとても重要視している方で、形状と鋳物らしさをどのように表現するか・・・を微に細にとことん考えていただいた。表面は無塗装であくまでも素材感にこだわった。製作側からすると無塗装は非常に勇気がいることだが、建築全体をイメージしている先生は、打ちっぱなしの壁面に生える仕上がりを明確にイメージされておられた。
結果、写真のような形状となった。平面から飛び出してきた立体ピクトサインは今までになく斬新で、視認性も高く、素朴で少しユーモラスな形状となった。学校の人気者になってくれればうれしい。
その他、引手、吊り下げのサイン、校章なども製作したが、これらについては改めてご紹介をします。
2018.03.30
日中品質ミーティング
日中品質ミーテイング
モリチュウは中国との貿易をずいぶん前から行っている。輸入が殆どである。
中国から輸入をする際に、いつも問題になるのが品質である。
よく聞く声が
「最初はいいんだけど、量産になるととたんに品質が落ちる」
「勝手に仕様を変えてくる」
「納品数量を守らない」などといったことである
弊社の場合はどうか・・・というと、やはり実際には同じようなことが起こっている。
しかし、他社に比べると品質レベルは大分良いのではないだろうか。その秘訣は何かというと、ひとつは、今お付き合いをしているビジネスパートナーの存在と、大連に駐在している優秀な自社スタッフのおかげである。
もう一つは日中品質ミーティングである。このミーティングは月に一回開催をしているが、前月に発生した不良の内容を一つ一つ丁寧に検証し、再発を防ぐ取り組みである。つまり、現象→原因→対策の流れで検討し、そして2か月後に同じ現象が発生していなければ「対策が効いた」と判断をする。同じ現象が続くとなると対策が間違っているか、行っていないかなので、そこをしっかり確認していく。3か月後に同じ問題が起こった場合は、「そういえば同じことがあったよね」ということになり、再度現象→原因→結果のプロセスがを踏む。かなりしつこく行っていくが、これで大分不良が減った。
時にはかなり激しい口調でやりあうこともあるが、お互いの立場を主張しあうことは中国側からすると当然のことであり、言うことで伝わり理解される。そのあたりの大陸的思考は慣れないときついが、ここが出来ないと誤解が生まれる。ここも不良削減の秘訣か・・・。
そして、最後の秘訣は社長の定期訪問である。来週から中国。言うべきことは言い、そして乾杯(カンペー)でWin-Winを目指すのである。