社長ブログ

2018.03.18

マーボ君

今日は、立川で開催されていた、わいわいガヤガヤ展に行ってきた。
この「わいガヤ展」は、銅板鍛造作家の「赤川政由」さんと、奥様で人形作家であり、絵本のイラストも手がける「さとうそのこ」さんが中心になって、毎年開催している。そこには赤川さんの弟子達や、作家仲間達の展示もあり、金属造形や彫金などを中心に全部で12〜13人の方が展示していた。全ての作品が個性的で面白かった。

その中で特に目を引いたのが、石川マーボ君の作品である。マーボ君は1979年生まれの39歳、赤川さんの弟子として銅板鍛造の技術を学んだ。その後京都で友達と工房を開き、今は東京に戻っているが、今度5月からドイツに行き更に見物を深め、作品を進化させる予定になっている。

赤川さんの弟子として働いていた頃は、ジブリに出てくる宇宙船のような作品をよく作っていた。それが、今回は、ガラッと作風が変わっていた。京都にいた時に何か大きな影響を受けたのだろうか、洗練されているのである。地面に見立てたプレートから、すっと伸びる葉の作品は、「無言の静けさ」をいやがおうでも感じさせる、ある意味パワフルな作品だ。つまり空間の空気を変える力を持っているということである。パワフルに静を伝えるとは矛盾しているようだが、「書」に通じる世界といえばなんとなく伝わるであろうか。そして、本人の素直でまっすぐな人柄が作品にそのまま表れている。見ていて清々しいのである。

作品そのものが主張するのではなく、まわりの雰囲気を変える役割を果たす。マーボ君がこの境地を見出し始めたとしたら、今後が楽しみなアーティストである。

マーボ君

2018.03.17

WIN-WIN

昨日、私たちにとって大変大切なお客様に、我が社にご訪問をいただいた。

勿論突然ではなく、事前に日程は決まっていた。そのため私は担当社員Kさんに、「とにかく感動をしてもらいなさい」と指示を出した。それを聞いた本人は、若干とまどった顔をしていたが、それは「いや」という感情より、どのようにしたらよいかという「とまどい」の表情であった。

さて結果は、
「社員の挨拶がしっかりしていて良いですね」、
「整理整頓、特に引き出しの整理整頓がしっかりしていて関心しました」、
「力量表が簡潔で良いですね」、
といったお声をいただけた。

ご来社いただけたのみではなく、お褒めのお言葉をいただけるとは、これ以上光栄なことはない。社員たちにとっても大変励みになった。そして、なによりも担当したKさんにとっては、本当に嬉しいことだったと思う。かくいう私自身も、お客様に対し生き生きとご挨拶する社員の姿を見て、大いに目を細めたのである。

ちょっと大変だけど、お客様に喜んでいただけることが、働く社員にとっての喜びでもある・・・という事実がまさに目前にあった昨日であった。「WIN-WiN」とはこのことなんだと、社員が気づいてくれたら更にうれしい。

大変お忙しい中、ご来社いただいたお客様に心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。

2018.03.15

比較対象

今日は経営者仲間の会社見学に行った。

兎に角刺激が多かった。
まず、環境整備がしっかり出来ている。これは掃除道具の整頓を見ると一目瞭然である。
その他、在庫、お客様の予約状況、過去のオーダーの履歴、受注から発送までの流れをWEB上のデータで共有している。お客様の声を拾い上げ、即ポストイットに書き、その後社員で共有、などなど、書いてしまえば簡単だが、それを実行することは大きな困難を伴う。それを、いとも簡単にやってしまっているように見えるところがすごい。

その様な会社を見ると、「それに対し同ウチの会社は」と、つらい気持ちになることがある。いわゆる「負けた」という感覚である。
ただ、階段は一段ずつしか登っていけない 。すごいところはしっかり 認め、受け入れ、参考にし、 可能なことは取り入れさせていただく。とにかく一歩ずつ進む。それしかない。

さて、自社を見てみると...
社員が一丸となって倉庫の大改善がスタートし始めている。
先日は、社員が協力しあい、絶対に無理というオーダーをしっかり期日通りに納めた。
皆頑張っているじゃないか。

比較対象は他社ではなく過去の自社である。昨日より今日が進んでいれば、それは「祝福」なのである。

2018.03.14

考え方の整頓(2)

昨日考え方の整頓について書いたが、更にもう少し考えてみた。

整頓の目的が「探しの排除」。考え方における探しの排除は「悩みの排除」となる。つまり、このような時は、この人に聞く、ということが決まっていることも整頓になる。

・体の調子が悪い時は、このお医者さんに行く、(行きつけのお医者様を決めておく)。
・何か揉め事があったら、この弁護士に相談する(顧問弁護士と契約をしておく)。
・会社経営についての相談は、この経営コンサルタントに依頼する。
・保険業務については、コンサル志向の強いなんでも話せる親友の保険担当者に聞く。
・社員の管理に関しては、このバランス感覚に富んだ社会保険労務士に聞く。
などである。

様々な分野において、信頼できるパートナーとのネットワークが重要ということになる。
特に体とお金に関しては重要だ。

このようなネットワーク作りに時間を費やすことには価値がありそうだ。

2018.03.13

考え方の整頓

モリチュウの経営計画書には「環境整備に関する方針」がある。
そこの「整頓」項目には、「探しの排除」「いつでも誰でも使える状態にする」と書かれている。

物の環境整備に関しては物の置き場を決めて、常に使ったら元に戻すということになるが、ここについては今後書いていくことにする。

さて、今日思ったのは「考え方の整頓」である。これはどういうことか。
もし、整頓の目的が「探しの排除」ということであれば、考え方の整頓は「迷わない、悩まない」ということになる。そのためにはどうするか?物に関して「置き場」を決めるように、考え方については「判断基準」を決めることである。物事の判断をするときの基準、尺度が決まっていれば迷わない。それが「考え方の整頓」ということになる。

では、その基準は何か。それは「成果が出るか出ないか」ということになる。さらに進めると「自分にとっての成果は何か」を突き詰める必要がある。それは「あなたは何者か」という哲学的課題ととなる。

自分自身が「なりたい」、あるいは「ありたい」自分に向かうために、それ以外のことは勇気をもって捨てることも必要。先日書いた、羽生結弦選手の金メダルのことにもつながる。本当に大切なことのために、やや大切なことは思い切って捨てる。そのことにひるむ必要はないし、後ろめたさも感じてはいけない。

そして、最後の判断基準は「自分の心の声に素直に耳を傾ける」という判断基準。これが私の整頓された考え方である。